2019年12月19日木曜日

200102-(1) 慰安婦・徴用工で韓国で「反日種族主義」に対し   増田幸央氏の寄稿


200102-(1)寄稿
(191120-(4))


慰安婦・徴用工で韓国で「反日種族主義」に対し

この著書に関しては、たいそう深く考察されたご寄稿を頂き
深く感謝いたします。

増田幸央氏の寄稿 
掲載の同意を頂いたので下記に掲載します。(フォント、レイアウト、着色は編者)

『李栄薫の「反日種族主義」を読まれたとのこと、仲間が一人増えた気持ちです。僭越ながら私が友人に送った読後感を転送させていただきます。
・『李栄薫と彼の仲間が主張するように、歴史の事実を 直視して、大局的、現実的対応を韓国に求めたいし、一方で日本側でも朝日に代表されるいわゆる文化的知識人の国益を考えない安直な絶対平和主義にも断固反対していかなければと思います。
・李栄薫達がこんな主張を韓国内でして、生命の危険はないのかと心配ですが、彼らは命懸けでやっているようです。日本の新聞ではあまり詳しく報道されなかったのですが、1026日にソウルでは朴正キ追悼式が50万人を集め執り行われ、反文在寅のデモになったのだそうですが、その場でも李栄薫は本に書いたような主張に加え「今日の韓国の混乱を招いたのは新しい国際体制と世界経済について全く理解出来ない 知識人だ。彼らは実際に限りなく無知な知識人でした。
民族史の正統は北鮮、金日成体制にあると言いながら密かに共産革命の夢をみていた朝鮮労働党残党勢力でもありました。」と自由獲得のため戦おうと呼びかけています。私自身認識不足でしたが韓国では左翼文政権と保守の内戦が行われているのだと認識しました。
・今年の3月に出版された松本厚治の「韓国の反日主義の起源」も大変参考になる本でした。まだでしたらお薦めです。李栄薫の言う「種族主義」の意味の理解が進むと思います。増田

(氏のメールのあて先は、Fさん、Iさん宛てに変えさせていただきました(両氏の同意を得ておられるか未確認なためイニシャルだけにしました);

Fさんには以前話をしたかもしれませんが、李栄薫の「反日種族主義」を読みました。今年の春に松本厚治の「韓国反日主義の起源」を読んで韓国の反日感情の起源を知り、大いに勉強させられましたが、「反日種族主義」はそれを裏書きするような、さらに韓国事情の理解を深めてくれる本でした。
1.
経済史学者として仲間の学者との綿密な共同実証研究により慰安婦問題、徴用工問題、独島(竹島)問題、鉄杭除去問題等を論じ、全て韓国の主張は誤りであり、日本の主張が正しいと明確に言い切っております。単なる親日(媚日)
の意見でなく、真理を追究する学者の矜持としての発言であり「このまま嘘つきの国ではいずれ韓国は滅亡してしまう。真理を追究しよう。眼を覚ませよ韓国。」
という愛国の叫びだと感じました。

2. 
私がつくずく理解が出来ていなかったと思ったのは;
1945
年の建国以来、韓国と言う国は保守の自由主義陣営と左翼共産主義陣営(親北派)がかくも激しく抗争してきた国であったという事です。1993年の金泳三大統領あたりから左翼側が強くなり、現在の文在寅大統領で最高潮に達しているのかなと思います。反日で国民を高揚させ、その逆作用で国民を統合し南北の統一を図るという戦略の下、全ての政策が進められているのかなと感じます。1983年の吉田清治の「私の戦争犯罪、朝鮮人強制連行」と言う本がきっかけをつくった慰安婦問題は朝日新聞の執拗なキャンペーンが韓国の左翼を刺激し1990年の挺対協の設立を惹起し、現在までこじれにこじれているわけですがこの挺対協をインターネットで検索すると「北朝鮮工作機関と連携し、北の利益を代弁する親北団体」となっています。この挺対協に日本側(キリスト教婦人部、朝鮮総連、朝日新聞、吉見中央大教授等)が協力してきたのですから、慰安婦問題は日本のオウンゴールであり、むしろ韓国の世論の分裂に日本が火をつけたと言う見方も出来ると思いました。
李栄薫は主張しています。「文在寅政権も挺対協と同様の立場です。真面目に慰安婦問題を解決するのではなく、この問題を利用して韓日関係を破綻させるのが彼らの本当の目的でしょう。韓米日の三角協力体制を崩すことができるからです。
我々の多くの過去の外交問題の中で、これほど攻撃し続けた問題はありません。韓国戦争を起こした北朝鮮に対して戦争責任を追及したことがありますか?中国のTHAAD報復に一言でも反論しましたか?完全にバランスが崩れています。
本当に元慰安婦たちが経験した苦痛と悲しみに共感し、彼女たちを慰めたいなら、日本を攻撃するより、まず1990年までの我々の45年間を、それ以降も含めた解放70余年を反省すべきです。

娘を売ったのも、貧しい家の女性を騙して慰安婦にしたのも、また、その女性たちが故国に帰って来れないようにしたのも、帰って来たとしても社会的賤視で息を殺して生きて行くしかないようにしたのも、我々韓国人ではありませんか? 50年間近く、あまりにも無関心だったのではないでしょうか?

50年過ぎて新たな記憶を作りだし、日本を攻撃し続けて、結局韓日関係を破綻寸前にまで持って行ったこと、まさにこれが1990年以降の挺対協の慰安婦運動史でした。我々は、この慰安婦問題の展開の中に最も極端な反日種族主義を見ます。」
3、「種族主義」という言葉がなかなか理解出来なかったのですが、
l  非理性的な一利益集団(種族)の考えでそこに所属する個人の考えの自由はない。韓国の民族はそれ自体が一つの集団、一つの権威、一つの身分。
l  自分たちと異なる考えを持つ他者を拒絶し攻撃する不寛容な主義主張・シャーマニズム的宗教観からくる韓国特有の偏執的な精神現象、集団的心理というものかなと思いますがその根底にあるのが儒教思想に源のある韓国の身分制度から派生した物 質主義(金と地位)の考えがあるように思います。シャマニズムで初めて知って驚いたことは1995年頃韓国のある地区の風水師が「日帝が韓国人の精神を断つため山に鉄杭(どうも併合時代の地理測量の基準点)を打ち込んだ。これを除去すべし。」と言い出したところ、なんと時の金泳三大統領がこれを国家事業として推進したという話。
   韓国の言動で我々が理解出来ないまさに種族的言動の根源はシャーマニズムの影響もあるでしょうが、松本厚治も主張していたと思いますが、中華思想の事大主義的思想の下、日本を東の蛮族、東夷と馬鹿にしていたにもかかわらず、1910年に併合されてしまったという屈辱感から来るものだと思います。李栄薫は日韓併合については感情的でなく淡々と「日本は同化主義を取った。朝鮮人も日本臣民とされたが日本人の戸籍ではなく、地域籍、民族籍なるもので日本国民ではなく、参政権と兵役義務も欠如した二等国民であった。朝鮮内では「朝鮮の四国、九州化」と言っていた。」と記述していますが35年間も東夷に占領されていたという朝鮮民族としての屈辱感はあった、あるのだろうと想像しました。
この点も日本人としては忘れてはならないことではないでしょうか。


4、李栄薫は現在「李承晩学堂」の校長という職にあるのだそうですが、李承晩を米国の傀儡、李承晩ラインと反日教育の初代大統領と言う認識しかありませんでしたが大変な思想家だったことも知りました。
日露戦争後、国事犯として収監された時書いた「独立精神」と言う本で彼の主張した「自由論」がエピロ-グで紹介されているのですが、正に自立自存の独立精神を謳ったもので、私自身の認識改めねばと思った次第です。実は元々、李承晩は日本びいきだったのが併合後反日になったという記述をどこか読んだ記憶が蘇りました。
(以上が読後感です。李栄薫は先月来日し、日本のメディアにも出ていました。また文芸春秋には11月号、12月号連続で特集記事が出ています。読まれたかもしれませんがご参考までに別メールでお送りします。櫻井よし子の対談記事も併せて送らせていただきます。)
増田

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