2022年1月22日土曜日

220123 医療制度の発展のチャンスはデジタル化

220123

220123

医療制度の発展のチャンスはデジタル化?
日米で"優しい"場所が違う医療制度

情報の共有の遅れと、産業としての位置づけが不可欠
「何ヨ、今頃」と云われるでしょうが、数年まえにシカゴで(インターンに教わった若者に人気の)「チキリンさん」の記事が適切かと思いご紹介です。
(フォント、着色、表現は若干ビジネス風に編者)「サバイバル時代」13020 「米国の医療費はG7各国の2倍、なぜか」と併せご参考。
    

世の中は、人口が多ければ良いというものでは無いと、私も知っていたつもりです。
でも、人が足りず、医療儲けられず、インドの方が人口が増えている。
医者の数も多いらしいですね。

************
今でも「北原茂実」でグーグル検索すると、
このブログはトップページに表示されます。 先生は、医師でありながら、
 ・国民皆保険が諸悪の根源
 ・病院の株式会社化を認めるべき
 ・政治は社会を変えられない。社会を変えるのはビジネスなどの、(一見)過激な主張を繰り返されているわけですが、お話を伺えば伺うほど、本当にその通りだわ」と思えます。
特にすばらしいと思うのは、「いい病院を作る」「患者さんを救う」を超えて、医療を社会システムの変革を可能にするに十分な規模で、有望な産業として捉える視点です。    挙制度を変えない限り、何も変わらないボタンを探せ!
北原先生は、それを医療という基幹産業の変革を通して実現しようとされてる訳です
何よりすごいのは、それを理論だけでなく八王子で、さらには、より規制も少なく、ゼロからの試みが可能になるカンボジアなど東南アジアで実行に移し、そちらで成果を挙げて、日本に逆輸入しようとされてる点です。

世の中を動かすには、どこから始めれば良いのか、この勘所(あたしの言葉ではマーケット感覚)がすばらしい。今回、あらためて認識しましたが、世の中を変える人が持っているのは、この3つに尽きます。
 1.めちゃくちゃ高いエネルギーレベル
 2.めちゃくちゃ目線の高いビジョン
 3.めちゃくちゃ鋭いマーケット感覚
医療というと、自分にはあんまり関係ないと思う人もいるかもしれませんが、若い起業家の方は、なんらか機会を見つけて、北原先生の講演を聴いてみればいいと思います。もしくは、本の一冊くらいは読んだほうがいいでしょう。
視点が大きく変わるし、社会を変えるとは、どういうことなのか、よーくわかると思います。先生の主張については、今回の対談やご著書などを読んでもらえればわかるので、最後にひとつだけ。

IT
時代なのに恩恵を受けていない産業
自分や家族が大病や難病にかかり、病院で治療を受けるとなった時、びっくりすることがあります。それは、私たちはものすごく高度な情報化時代に生きているはずなのに、病気の治療にあたっては、そのメリットが全く受けられないということです。
同じ病気になった人が全国にどれくらいいて、それぞれどんな治療を受けていて、その経過や副作用の状態はどうなのか。病気になればごく当たり前に知りたいと思えることが、その分野の専門医でさえデータとして把握できていません
当然ですよね。ひとりひとりの患者の治療記録は、病院を超えて共有されることがないのだから、誰も「全体像」を把握できないし、ましてやどんな薬や治療方法が、どんなタイプの患者に有効なのか、統計的に分析することなど不可能です。

今の時点で共有されているのは、論文になって学会や専門誌で発表されたものと、厚生労働省などが不定期に調査する局地的なデータ、あとは、医局つながりの個人的なネットワーク内において、医師の間で非公式に口頭で伝わる知見だけ。つまり、未だに、コンピュータが存在しなかった時代に築かれた、伝統的な(?)情報ネットワークだけしか存在しないんです。

もし、すべてのカルテがオンラインでリアルタイムに共有されれば、他の病院で昨日起こった副作用の情報を、翌日に別の病院の医師も共有でき、参考になるし、ビッグデータのAI分析を活用すれば、多忙な医師に変わり、「このタイプの人に、この治療法の効果が高い可能性あり」などと、コンピュータがサジェストできるかもしれません。それなのに未だに、カルテの共有さえ進まない。なんで、そんな状況が続いてるんだって? 

ひとつは「個人情報を共有するとプライバシーが侵害される!」とか「なにがあっても個人情報が漏洩しない、完全完璧な制度が確立されるまで、いっさい個人情報をデータベース化すべきではなーい!」と言い張る、変な人達のせい。
もうひとつは「病院がIT化に投資しても、一円も収入を増やさない」という現在の医療保険制度(皆保険制度)と、「病院が(大規模なIT投資の原資とできるほどの、大きな)利益など出す必要は無い儲け主義を医療に持ち込むのは絶対ダメ!」という(株式会社化を認めない)病院制度のせい
そして最後が「治療記録を共有化したら、自分の誤診率の高さや過剰な検査&投薬、さらには古くさい治療方針がバレてしまう!」「そんなコトしたら、医療過誤訴訟で大変だ!」と恐れる、勉強不足な医師の反対がある。
                 ****
(私見)
日本では『患者に優しい治療』などと思いやりが1杯です。米国では『痛みがある内にリハビリさせる』ことが優しいとされる。日米で”優しい”場所が違うのではないかと感じる。 米国では筋肉と患者のフトコロに優しいのです。

米国では少々の痛みは我慢して、食事を取らせ早く元気をつけ、筋肉が衰えないよう歩行をさせます。あとがつかえていると。出産、手術なども、大概3日もしないで退院させられる。入院費用が高い(1日12万円;$1000以上)のは、医者にも患者のふところに優しいのです。

長か半かの博打なら確率、これに時間推移が加われば統計

データの解析は、医療に関係ないデータアナリストなど、統計のプロの仕事。
データから、それが患者の回復を早め、入院期間を半分にできれば保険料での支払いが下がるから健保の赤字が解消されるかもしれない。お医者が専門家であるのは議論の余地がありませんが、統計や確率に詳しいかは、どうも怪しい方が多いのです。(正確な方もいます)          

テスト(検査)しないで、QC(品質管理)は出来ない筈です。皆さんテストでは優秀だったのかも知れませんが、間違った議論を平気で毎日続けられると、年よりに限らず自信を無くすし、学校の先生方も黙っていてはいけないのです。分母が一定しないで、分子の数ばかり語るメディアのジャーナリストは、数学の基礎をお忘れかなと、聞くたびに不安になるのです。
今日も、電話をしたらコールセンターらしい所が、誰も応答なしで、三度ほどかけ直した老いた(昔の)母親に「ギャーんギャーん、キャーん」と大きな音で脅かされたそうです。
AIを早く雇って、こんなコールセンターは閉鎖させて欲しいとか。
アメリカではインド人の回答者が、インド語の英語でなく一応はわかる英語で返事をしてくれます。たらい回しの日本が良いか、インド人の応答でも、用が済む方がよいか
医学界は場所も教えず”、医療機構を大事にし過ぎて、答えもしない日本が良いか、選択を迫られているんです。
「自助ですから」とかいう「150万回ワクチン打ちます」の首相がよいか、難しい国になって来ましたね、チキリンさん」
なぜ米国の健康保険のほうが2倍も掛かるのか、それは投資家への利益のためで、ここだけは日本が新資本主義でよいのかも知れないですが。

0 件のコメント:

コメントを投稿