2016年11月20日日曜日

16033 (3) 非常識・夢・実現の進化を(3)教科書の外側にチャンスがある

16033 (3)改(順序)

非常識・夢・実現の進化を(3)
教科書の外側にチャンスがある

夢を現実にするには、不完全でもよしとする市場がいる

夢のようなことをいうと、うそつきと言われる。だが、夢をあきらめる人も多く、夢は実現しなくてもウソではない。夢は達成し実現するまでは夢。うそとはよばなくても、諦めなければ生きつづけるのだ。中間にはウソではなく虚構があり、うごめいている階段が10段から100段くらいある。(ウソつきというのは他人の金をかりて、返すあてのない時におきる。お金がないことも多い。 嘘つきはダメではなく、借りていることを明白にして、返済の意思を示し、返し続ければよいのだ。)

夢のようなことを言っても、実現できればいい。1歩進めれば、あとは完成までを人がやってくれてもいい。奇跡を信じる、集団でやる知恵でもよいのだ。

完璧でなくてもよい。ポンプなどの小型建機も含め、産業機械はいちおう完成品と呼べる段階に達してから販売する。それに、3~6ヶ月以内に故障したら、無料で部品をとりかえるとか、新品と取り替えるとかの保証をしていたものだ。 ところがパソコンソフトのマイクロソフトなどは、ベータという完成とは呼べない段階で、やすく売り出した。そしてどんどんバージョンアップした改良モデルを販売した。これも1つの夢を実現するイノベーションである。
つまり、高いレベルの完成度をまたず、ユーザーの声を、苦情ではなく改善テーマと位置づけたのだ。100ドルの価格だから受け入れられたのだ。そしてエリート企業のIBMコンピュータから、謝意の卓上のMSソフトになった。いまワトソンでの巻き返しが始まっているが。

超小型原発で電力は業界が拡大する

似たはなしだが、日本に電力会社は10社が旧発電会社で、卸売りや小売も事業者になったが、これを何百という数にできる夢の技術が眠っているようだ。
モンジュが問題続きだと聞いたが、調べないで「原発ハンターイ」と大勢がさわいでいる。なにもかも実験した訳ではないのに。

イリノイ州では電気料金がKwh7円前後なのは、原発依存度が4割と高いからだ。
車も電気車になる時代に、日本でエネルギーコストが2~3倍に上がってもやってゆけるのだろうか。産業がみな電力の安い国へ移転しても、そう言えるだろうか。電力が深夜の安価な時間帯に家庭で充電できると、バッテリーでのグループ電源がもてることになる。何ごとも反対するだけでは産業は進歩しないし、むしろ衰退すると確信している。

たまたまシカゴの工作機展で「神の贈り物」という小冊子を入手し、核燃料サイクル開発機構の法案が廃棄されて終わりではない。むしろ夢があると感じたので、ご紹介しよう。http://www.aec.go.jp/jicst/ NC/iinkai/entaku/H11/ 1kokai/s0640.html)、(http://nangoku851.at.webry.info/201310/article_12.html

原発は小型化すれば安全な発電が可能だと実験ずみと読んだ(着色、カッコ内編者)

米国とロシアは、安全な原子炉をめざしてきたが、その後、大型の原発だけでなく、動力機能をもたない静止型の小型のモデルでは、『1986年米国シカゴ郊外のアルゴンヌ研究所で、全電源喪失、緊急停止系不作動、の同時発生実験が行われ、日本からも参加した』と述べられているチェルノブリでは圧力管型で、このような事故がおきると大変なことになると気づいていなかったのだろうと言う。同様の条件で緊急停止経路をブロックして実験し、見事に安全停止したといいます。WSJ報道)    


·         核分裂するのは中性子によるのだが、中性子の密度を下げると核分裂はへる。これはウラニウム材料に10%ジルコニウムを混ぜると、この燃料はやわらかく、破損しないばかりか、熱伝導率が高く、フルパワーでも800Cをこえないすると30年以上も無交換で燃料が使える。


·         さらにアイダホの核暴走実験炉で800度を越すテストの結果、1000度をこすと金属に含まれる核分裂生成物が気泡になり燃料密度が急に下がり泡体になった(略)』つまり、泡の含まれた液になれば、密度が下がり、核分裂しなくなる。      ナトリウム冷却では200~800度までさらさらの液状で蒸発もなく、炉内圧力の上昇もない。また需要地に近くで発電すれば、高圧線の送電も不要になる。

これを日本が提案した4S型(US特許2005913日;6,944,255B2)にすれば、コンパクトなカプセル化も可能になるという議論が米国の専門家を含めて行われ、その後の日本の専門家の検討で2万キロワット以下にできるというその炉のサイズは炉心直径0.85mx高さ1.5mの超小型です

(平成2597日「神の贈り物」服部禎男;元電力中央研究所理事)
(私見;たとえ3倍の冷却装置で蓋ったとしても、スチーム発電装置は別とすれば、3m高さで5mのサイロ状建物になれば、超小型であろう。これを日本全国に2千ヶ所くらいの過疎町村に分散したら、田舎でも住めるし、メガKwの装置より安心できるだろう。)

千度いかで炉も溶けない素材を使えば、放射能をどう閉じ込めるか、テロリストをどう遮断するかというセキュリティーの問題に絞れるのではないか。(S;Super Safe Small & Simple)


 原爆をつくるには膨大なお金をかけて、燃料棒の6割を占めるウラン238を取り除き、ウラン235原子だけにする必要がある。(燃料棒を取りだせない炉の構造にして、取り外せば、発電所の周辺2千戸くらいの停電がおきる。これは衛星から監視できる筈。  そこで炉を売った会社が検査に向かえばよい監視システムができると思うが、再起不可能にする遠隔操作も可能かもしれない。つまり、兵器に転用は防止もできる。)


 クーデターは防止できる?人しか使えないピストルが開発された)


WSJ紙によれば「コンウェイ氏はシンポジウムで、解決策があると宣言。近くに座っていたカイ・クラファー氏(当時18歳)を、「銃の世界のマーク・ザッカーバーグだ」と紹介した。クラファー氏が住むコロラド州は、人口に比べて不釣り合いに銃乱射事件が多い。

クラファー氏は過去4年を費やし、グリップ部分に指紋センサーを埋め込んだ拳銃を設計した。2014年にスマートテック・チャレンジズからの支援金を勝ち取ったため、マサチューセッツ工科大学(MIT)への入学を延期している。同氏が立ち上げた新興企業「バイオファイア」は、実射できる試作品を数カ月前に製作したばかりだ」という。


(普通のピストルより250ドル位高くつくらしいが、犯人が特定しやすければ、軍のシビリアン・コントロールのための武器管理コストや、司法制度コストがかなり節約できるかも知れない。郵便番号・GPS・指紋が連動するデータ管理が組織内でパスワード的になれば、かなり少人数で、たとえば物流在庫の管理とにたソフトでできるのではと思われる。リークと複数の移動を監視するだけで、クーデター防止などはかなり楽になると思うが。) 


常識の外にしか答えはないと考え、学校を休学した発明家の「緩まぬネジ」

11月15日のNHK「プロフェショナル」で取り上げられた人も、私の説明したいことをやってきた実例だと感じた。
道脇裕(ひろし)氏は天才的な頭のよい少年で、学校でみんなと常識を勉強するより、答えは常識の外まで飛び出した延長線にあると考えた人だ。学校は面白くないと考え、休学してしまった。

さまざまなバイトなどを放浪し、学校では教えない知恵や経験をつんだらしい。バラして組み立てたり、いろいろな仕事をしながら、自分の興味を覚えたことを懸命に考えて、解決策をみつける面白さを追いかけてきた。

大会社の技師が解決できない緩まぬネジ、(金属の部品はボルト・ナットで留めるのだが、緩めたいときに緩められるが、ふだんはシッカリ締まって緩まないもの)を考案した人だ。 (http://www.nhk.or.jp/professional/2016/1114/index.html)              (http://sattoga.com/archives/909/)   

長々といろいろな例で説明してきたが、学校では正解・常識を教えるが、その常識の外側だけを学ぶ方法があれば、その方がもっと、世の中に貢献できるかもしれないと言いたいのだ。ただの正解よりも外の世界のほうが広いから、分野は絞るほうが、プロになりやすい。その意味で、先ずは常識を学んだら、望遠鏡でその外の世界=非常識な世界をながめ考える。好きな世界なら眺め、考え続けられるといいたい。あなたにとってどんな星を見つけますか。

学校で犯罪を教えれば、何が合法かはわかる
これは少し長いので次章でのべるが、どういう訳かスパイ小説のような犯罪のほうが、まじめな法律よりはるかに面白く、また頭に残る。『清く、正しく、美しく』は女学校。男子校は逆を教えてはどうか。もちろん刑法で何が禁じられているかも含めてだが。

実態をつかむには、外側だけを浮き上がらせる方法がある 

ホログラムという技術については弊ブログでも述べました。この技術は40年ほど前、スターウォーズで使われ、驚かされ魅せられたものです。2点からレーザー光を当てると、それぞれが干渉しあって、対象物の形に光の中に空洞ができ、外側のスキン(外皮)だけが3Dに浮き上がる技術だ。 
                                               
 これをラベル印刷をしている会社に紹介し、当時は都内のある区では許可されず、導入した私の会社に「お宅でやって」ともどされ、シカゴ郊外でメーカーの仕事を数年やり苦労したいまでは紙幣の偽造防止や、セキュリーティーラベルなどにも使われている。ラベルなどは台湾や中国で量産され、価格は合わなくなってしまったが。(14129 先行きを不透明にしているのは日本人(2))

完全に実物やモデルを光で表現する点では、そのものの外側だけで中身を表現するとも言える気がする。実物の外から光をあてて、それを利用してモノづくりをする考え方が、その後のUVインクへの照射で固まらせる3Dプリンティングになった。 現在はレーザー光で金属粉を凝固させるAM(additive manufacturing又は3D printing)というディジタル成形という製造法に発展したと私は感じている。

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