2015年3月12日木曜日

14189 アリババの売り上げ1兆円/日は通販業の脅威か

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アリババの売り上げ1兆円/日は通販業の脅威か
(中国ネット通販の巨人は店舗販売を置き換えるか)

11月11日の米国のケーブルテレビMSNBCのインタビューの概要は以下のような驚異的な内容であった。創立15年で日商記録が1兆円(90億ドル)突破という驚異的な売り上げを打ち立てたのだ。が、創業者であるジャック・マーは非常にマイペースで冷静な人物であったが、この会社が国有化されないことを祈りたい。

社外からの評価に対しファーバー氏のインタビューでの賞賛に)

『外部の人達の評価は変わる。以前に業績が上がらず苦労していたころは、かなりの悪口を言われたが、自分たちはそれほど悪いことをしているとは考えなかった』
今は良く言われているが、それほどの賞賛に値するのか、謙虚に自分たちを見つめ直したい。『若い社員が次々と新しいアイディアを持ち込むので、やれることに全力を傾ける。それを実現できるか、日々の努力を続けたい』とクールそのもので低姿勢である。

最近のユーチューブによると、中国当局はアリババの株主には江沢民元総書記の関係者が占めているので、この会社の販売製品に対し『模造品が多く純正品はモノによっては3割か4割りしかない』という警告を発表しているというニュースがある。(Youtube)
創業者はそれを承知していたのかも知れない。

会社の規模と利益について;

『日商1兆円(90億ドル)というが、まだ中国の1部の人口である。3億人が利用しているが、若手28~9歳の90%、6~8千万人が中心である。これを広げてゆければ、当分は伸びてゆけることは間違いないだろう。』
(バカみたいな単純計算を許されるなら)今年の記録が1日1兆円なら、1年では365兆円になる。ちなみに2013年は25兆円、日商5250億円。アマゾンは13年7兆円であった。小売チェーンのウォルマートは45兆円であった。
すでに株価は117ドル(1万3千円)になり株式評価総額ではウォルマートを追い抜いている。

『私は大魚は狙わない。アリババは”小エビ”に注目しているという。大量の小エビが顧客になれば、その内に大きな魚も集まってくるだろう。毎日の配達では多数のトラックが動いている。心配しているのは中国の環境であり、インフラが重要だ。』
『きれいな空気と水を供給できる商品がほしい。安くて誰もが買えるものだ。』
ある町は喘息を抱える人口が多いと分かっている。別の町では肝臓に問題のある人が多い。これはE-コマースによるビッグ・データがあるから、これを活用する。』
当分は中国の市場で頑張るつもりとの印象を受けたが、勝てる仕組みができれば進出するのだろう。(小エビは日本語でザコだろうが、大きくなりすぎ党幹部に目をつけられ国有化されるのを心配だろう。)

中国では企業は政治的な影響から逃げられないから、売り上げ金額が増えて依存度が増えると、それを政治的な影響力に利用する圧力に使われるリスクがあるから、小エビ商売に注力したいというのだろうが、どこまで大型のB2B取引(たとえば建材、水周り金具やトイレ、キチン製品など)に係わらないで済むか、注目される。

米国のイーコマース市場

ベスト・バイ(B2C)という家電品や音楽ソフトの安売り店がある。目まぐるしく変化する市場で生き延びてきたチェーンだが、店舗での売り上げはー5.3%で経常利益がー25%とピンチといえる状況だ。総売上は2.2%増で116億ドル(1.33兆円)であるが、売り場面積は減らし、イーコマースやソフトの販売を増やすようである。

工場用のモーターから床用モップまで扱うW.W.グレンジャー社(B2B)では第3四半期はネット販売が13%、通期での年間35%くらいと予想されている。
品質に問題がない汎用品(コモディティー)は購入に掛かる人件費と、配達費がどの位かにより、ネットに重点が移ることになりそうである。 

ただし、為替レートの変動によって、人民元がこれからも高騰すれば、賃金上昇により中国の国産品は割高になり、安い輸入品との競争で安値だけの模造品が倒産する可能性ができる。
したがって、米国に里帰りする工場がふえるのも理屈にあうだろう。

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