2017年3月3日金曜日

17007 現場経験を見えない制御にしたソフトが付加価値を増やす


17007

現場経験を見えない制御にしたソフトが付加価値を増やす

下記の赤着色の部分は3月17日日経トップに記載されたので、
日本でも皆さんが内閣府にご意見主張を願います。

 見学者ではシリコンバレーに参入できない


 見えないものをどうやって探すかという、自己矛盾した命題をもってシリコンバレーに送り込まれてくる日本企業で、まともにビジネスになっているというのは3社だという話をききました。30代で鋭敏なビジネスセンスをもつ元商社マンS氏に声援をおくりながら、どこにハードルがあるかと考えてみました。
というのも、30年前ころに私の同期でも優れた友人がおり、情報産業の事業を立ち上げていましたが、いろいろと障害があったと聞いたことを思い出しました。まずは直感で、皆さんが正道をゆくエリート社員すぎて、天邪鬼な思考がすくなすぎて、下請けのモノを逆さまに見る視点が要るのではないかと感じます。     
                                        残るものを主体に考える製造業

まず難しいのは、工程が頭に入っていて製造ラインがみえる人と、それを文字でよむ人のギャップ。 データはありませんが、シリコンバレーには過去20~30年間に百社をこえる大手日系企業が進出し拠点をおいた。今日まで訪問してきた何千人という日系人がいるが、ビジネスとしてまとめにくい。(もう纏めているかたはご容赦を)。

         
なぜかといえば、30年前から、メーカーはもともとソフトをつくる会社ではなく、異業種、異職種の人が派遣されて来ている。目で見える具体で認識するモノ造りのプロや、その関連の人がきて話を聞いて回るが、図面やサンプルなしで概念だけの世界で英語で聞いて形にとらえきれずにレポートを書くが、むろん本社の50代の役員は理解が難しい
             
ちかごろ現地の先端ベンチャーは、日系企業の訪問を喜ばない雰囲気もあり、アポをとっても守ってくれず、逆に彼らからすれば無料の業界案内人ではなく、時間を妨害されたくないという裏の事情が見えてくる。最近そうした不満解消のまとめ役もいるようだ。
VCのような会社に働くとの推測ですが、不動産のたかい土地柄から、最低でも時給100ドル月15,000ドル稼がねばならない(個人の手取りは、その1/2~2/3かも知れませんが)。


1日も早く採算分岐点に到達せねばと必死にがんばっている開発者・研究者の本音は、『これやれますか』という具体的な話は大歓迎。同業者が先行している部分は相手にまかせ、自社の得意部門を伸ばすすり合わせや調整なども忙しい。          


やや広い視点の別な業種では、 米国で創られたGPSを使い3Dで工事の斜面を削る空間として現場をとらえていた会社がある。スクレーパから始まったと思うが、そこから電機無人車まで先行したのは日本のK社です。はっきりと鉱山機械と建機という視野に絞り、無人化を行ってきていると想像していますが、逆にそれが他の用途でもこなせるように見えます。   

いま花形のロボット産業でいうなら、何十社もが追いかけているが、脳を忘れて走ったら、どこに行くのだろう。
                   
写真はロボットの動作をさせるサーボモーターと制御基盤ですが、おもちゃのロボットをつくり、その頭に収めたもので、プログラムもそれほど難しくはなさそうに感じます。(ヴィストンvstone

福島でロボットが障害物溶解デブリの上を乗り越えられないと報道を聞きました。こういう障害は土木より映画撮影の見せるプロの経験をきく必要があるかも知れない。


単なるアイディアで難しいかも知れないが、カメラだけ天井床下からカーテンレール状に曲がったパイプをぐるりと押し込み、ぶる下がり這い回るカメラを端から引っ張り磁石走行が可能かもしれない。 最初から中を見せるつもりでライトやカメラをつけて置かないと、スペースが狭すぎて、監視カメラやケーブルが入らないかも知れませんが。米国では土木の汚水パイプの中を見て走るものががすでにあるから、それを使って改良する方が早いかも知れない。           


脳の細胞が半導体基盤とすれば、東芝のすぐれた事業部門を高値ならどこの国の会社に売ってもよいのかなと不安になります。AIに関係ないと言えるのだろうか。) 
これからの商品を暗中で手探りするなかで、方向をみている通訳ロボ;ペッパー君をリースし始めた孫正義氏だけが見えている少数なのかなというのが小生の印象です。

さらに飛躍すれば、正義とはなにかを教えるより、嘘つきや詐欺の事例を多数集めて分析し、何が悪いことなのかを普通の人にもわかりやすく例示し、犯罪者をとり除けば、正義の社会がつくれるという考えがありうる。(「目には目を」など部分的にしか読んでいませんが、ハンムラビ法典はそういう判例集のようなものと感じます。16034(2)「サピエンスの生き残るための知恵」)                 


回りくどくストライクゾーンの周辺を投げる投手とか、造るものより、削りのこすモノの製造方法とか、正義の周辺の詐欺の事例集をとりあげたのもみな似た考え方。戦争がない周辺国の武力の抑止が平和という訳です。口で平和というのは、あまり意味がなく、違反者への罰則のないものは無視されるという考え方です。

16033 (3) 非常識・夢・実現の進化を(3)、 16033(1)正直・うそ・詐欺の例を教えるべき日本、 16022  人工頭脳(AI)と人の役割はかわるか(1)、14109 議論の正当化は理論(理系)の世界だけでない  (騙されやすい日本人の甘さの源泉)                     


  見えないコストが見えるかが採算に影響する緊張感            
私の泣かされた経験は限られた分野です。シカゴでのウオータ・タワープレース工事(地下4階ガレージ外壁)ほかで、地下下水トンネル網用の多角形のたて坑をつくる工法や、また住建さんとおこなったNY地下鉄でもトンネルのシールドパネルなど目には見えないぶぶんが多い土木工事で、モノの外側をみる癖ができました。
                    
ものを建設する前に、土の削りだす廃土の作業量・コスト、玉石の除去時間などのほうが、時にはコンクリートの構築物の作るコストより高くなることがあると分かります。 

60センチ幅x2mで15メートル深さの溝を順に掘っていて、80センチの玉石にぶち当たると、工事はストップ。除去に1日かかれば、その間の作業員15名の手待ち労賃が無駄になる。そんな大石は地質の条件に書いてないが、契約書に追加の項目を追加してなければ赤字になる写真を撮り施主のところに走り、除去費用は追加支払いを認めさせる。

それでも遅れは何とか時間を取り返せなどと言われる。冷や汗で2~3日眠れない。


そういう仕事は避けようなどと考えないほうがよい。どんな仕事でも苦労のない仕事はないし、「とって食われ、死ぬことはない」と思うことです。逃げないと忍耐心と持久力など強い心が身につくものです。すると天使があらわれ、「メカニック・リーンというお守りがあるよ」とお告げがあった。米国ではいろいろの場所に天使が見てくれている気がする。                         

ソフトは見えない現場経験の文書化・優先ずけだと思う        

7080年代に日本のレンタル会社むけに空中作業車(人や部材の昇降機)や移動式トイレを導入した。といえば聞こえがよいが、懇願して使ってもらい関わりはじめ、使用者の目線で屋内のビル天井床下の空間にパイプをつるす工事をどう行うか等を立体で考え始める。床に段差があると倒れる危険がある。トイレは清掃と防臭、汲みとりが鍵で、消防団に所属する人たちが中心で動いてくれた。置き場を確保するのも課題であると分かった。


正解はない世界では、見える人、見えそうな人が訪問し相手の利益にもなる提案できる金額での提携ないし資本参加をできなければ、相手にはあまり意味がない。


そして日本では英語がわかり、+プログラミングの手順などが少しは理解できる必要があるが、部長クラスではまれ。だがプログラミングの内、コーディングと呼ばれる作業はタイプと似ている。その前にいわゆる脚本家がいる。ここまでだと課長か部長の権限内の話です。そこまでを理解したとしても、どういう範囲で、どんな条件かを決めておかねば、ビジネスになりにくく、その理解が共有されないと進まない。上に述べた除外項目や、ロボットならどういう動きをさせたいか、させないかがわからないと制御の話ができない。
  
ところがヴェンチャー会社への投資は、額として1億円くらいが最低額でしょうから、会社にもよるが役員レベルかそれ以上の判断になる。それ以下の金額で部分を発注できる会社は、すでに社内でもITのチームがソフトを組めうる。


それなしで持ち帰って3ヵ月後に回答をするなどと言えば、スピードが合わず流れてしまう。そればかりか投資する気もないのに大挙して押しかけて、情報を探りにきたかとか、悪気もないのにネガティブな印象を残してしまう。1社に全部おまかせでは、相手の開発に部分投資することになるが、分かってやるなら1つの方法です。


極端な例をいえば、築地の魚市場で魚の姿がみえないで、それをせりで落とすような話で、議論をしようとノートを持ち込んでも、『金はどうした、見物人は外で』といわれかねない。ある程度しらべてやれそうだと感じたら、やってみるしかない。
                      
将来のためにもっと勇気をもち真剣に取り組もう
やってみなければ分からないことは、やってみないと知恵も経験も身につかない    
 相手の立場でものが考えられないというのは、40年前の小生も同じだったがうするか。 いま50代の経営者に言わせれば、『プログラムお宅と、経営が判らぬレベルの人材の考えたイノベーションにどうやって金を出せというのか』という状態だ。日本の年功序列の構造では、見えないものは解決できないとして、仕事を30代に任せるしかないのだ。人件費、作業速度が分からないとコストが出ないから、それができる経験者の参加・アドバイザーにより判断するのだ。日本にはベンチャー組織が欠かせない気がする
       
これはリスキーな状況ではないかという点です。NHKを国有企業とみれば、報道とは関係ない文化のカテゴリーの演芸娯楽の脚本家や俳優を抱えているのに、産業の頭脳をになう部分では、手放しで丸投げせざるを得ないような情報産業のかたより構造にも見える。


私の錯誤かも知れませんが、アニメ映画のスタジオや芝居などの参加者の方が、ソフト制作の組織に近いのではないか。思考と動作・行動者の距離が近く、トップと実行者の階層差が3~4段くらいで試行錯誤に向いているように見える。つまり人の作った社会の階層やカーストは意味を失いつつある。
地政学的にみた今の日本のおかれている状況は、まさに刀を捨てた明治維新の状況より危険がイッパイで、生き延びれるか、まさにサバイバル時代です。3~4階層の思考のカースト制度をもっと少なくすべきではないかと考えるのです。        


 それでも長い先をみてフォード(日本はトヨタが更に先行)の経営者は、AIの時代がきていると信じて、無人自動車に賭けようと5年で10億ドルの投資を決断している。売り上げ利益の2%くらいになるようだ。GDPの2%は国なら国防費ともいえる。 
それは危機感の強さの認識度と、次の世代の人たちへよりよい環境を、という義務感の強さとの不可欠です。その上で、清水の舞台から飛び降りる勇気が問われているのです

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