2017年12月11日月曜日

180102 相撲業が外国人ガバナンスを教えてくれる(3)

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相撲界が外国人へのガバナンスを教えてくれる(3)

その後のユーチューブで、トップの行司も今話題になっている現役横綱と同じ部屋に所属していることがわかったと指摘されている。プレーヤー(力士)と審判が力士と同じように部屋に所属するという、他のスポーツでは考えられない組織の実態が指摘された。
いわば裁判官や弁護士が同じ政党に属していることを想像すればよい

人生は1流をめざす3本道だ
私も含め自分は『ギリギリで1流ではないかな』と心配に思っている多くの人がいる。それでも1度の人生、1流になろうと頑張って生きてゆかねばとの思いと理由をのべたい。
「判り切っているよ」
「そういうお前は1流かい」といわれても、めげることはない。

理由は学校でBやCが多かった人も、ただ興味のない学科の1部を覚えたり、理解することを手抜きした点数だ。職場では興味のある部分は人1倍しっかり考え、作業する能力や新ルートを開き、他の道から登れるから、人生は1本道ではない3本道だとわかる。
永く生きて思うのは、えらぶ幾つかのルートに賭けて生きるには、大学までの学ぶ範囲では足りず、職場での業績や評価は、分野が変われば大きく変わる。むしろ出来る科目が2つ3つ位でダントツだった友人の方が、起業やビジネス社会では成功している。
(経験者が少なくて、転職の3本みちの道案内は教師に期待するより、不況後を乗り越えた人たちを講師にするほうが早いと思う。)

正しいことが明確にできない集団は、長の責任とするしかない
どんなに立派な会社にはいっても、1部上場の会社でも、3流以下のことをやる人たちが指導層に増えれば、そんな会社はもはや1流とはいえないのだ。今は過去の評価にぶら下がって、過去か未来の世代の収入を喰い1流のリストに入っている場合も多い。
それはここ数年で摘発されたビル免振装置、エアーバッグ、鋼鉄材、ニュースのねつ造。やってはイケナイ判断をする社長や役員がいる会社は、会社がリスクヘッジの集団=手段=自分のためだけの我欲になっている。人の役に立っている誇りを失うと、2流、3流になってしまうのだ。データを改ざんしたり、性能以下の製品をつくって、何年もそれを売り続けてきたり。それを許したのは、社会システムがよく働かなくなっているのだ。

『知りませんでした』ということで(事実そうだとしても)、責任者が頭をさげておわり(免責)という習慣では、安易すぎてルールが守られなくなっていないか。
毒入り餃子・メラミン入り粉末ミルク、下水の上澄みでサラダ油、などで急成長した隣国をみて、『そのうち日本もその悪影響をうけて、同じことをやり出すよ』と警告を発し本ブログにも述べた。それは13億人のインパクトは強烈だからで、残念ながらそれに汚染されて慣れっこになっては困るから、よい方法を懸賞金付きで募集したらと思う。見つかるまでは行政罰を厳しくするしかないだろう。

相撲業界でもあいまいなルールが組織を崩す
相撲業界でも八百長がはびこり、1時大問題になったが、飢え死にした関取はいなかった。むしろそれが改善されて、がぜん相撲が面白くなって観客数もふえた。しかし今度は外国人力士の、しかも横綱の暴力ざたである。これは何が原因か。
私見をいえば、かってはユーラシア大陸を制覇し帝国をつくった騎馬・遊牧民の国から、10代の右も左もわからない子供たちを連れてきて、ただ勝つためのトレーニングする親方制度だけでは、国際化の時代と外国人の就労の制度化について行けていないのだ。

「国技」「伝統」などの言葉だけでは、シンプルすぎて、よほど日本文化を学んだ力士でもなければ、異文化で異なる価値観の若者には充分に伝わる筈もない。地位があがれば社会的なルールの理解とそれに伴う責任を強く要求しなおしてほしい。個々人の努力と精進だけでは十分でなく、違反のルールをきちんと説明でき執行する役員(法律のわかる部長か)がいるべきだ。外国人就労者となる条件が緩すぎたのかもしれない。

問題のたびに外国人差別に絶対につなげるな
礼儀でいえば、日本の社会では同じ部屋(会社)の先輩だけでなく、よその部屋の年長者でも若手は先輩に会釈(えしゃく)する位の礼は要ると教えるべきだろう。
米国でも社内の上司や先輩には挨拶するが、部が違えば(自分の評価をしないから)知らん顔という米人も多いが、日本人は(世界で1流も)それでは駄目だとするかだ。それは40回優勝して大横綱になってもこの礼節は揺るがず同じだと。1流と2流の違いだと。

一般の産業では理事の役割と、部長の営業の地方まわり(巡業)の役割は頭を分けて考える。現職(力士)を退いても同じバスで特別席を作るだろうか。噂かも知れないがバス席の取り合いとか、運航まで口をだすのは厳しく言えばプロセスの私物化と見えるであろう。大関・横綱はドル箱スターと扱い、必要なら別のバスを出せばよい。それと、同じルール、私的な行動での社会での価値観、業界での価値観があるべきなのだ

英国のゴルフ、テニス、ラグビーの例もある。世界に広まれば、柔道や空手もそうだが、なかなか日本人が勝てなくなる時代もあるだろう。それでも日本人だけでやるよりは開かれたスポーツの嬉しさがある。モンゴル、ジョージア、ブルガリア、中国、ブラジルなどからの力士で、相撲が面白くなっているのは間違いない。横綱がモンゴル人で独占されても、ルールは協会、観客、力士でオープンに議論してはどうか。ここまできて、まだ「国技だ」と外国人を差別はできまい。ほかの産業界が経験し理解に努めてきた忍耐と、ルールの明確化・国際化が議論される時期であろう。

横綱でも幕下でも使って良い手と禁じ手は共通であるべきだ。勝ちたい気持ちはわかるが、禁じ手で勝つのはやめさせるべきで、これは審判のルールか運用が曖昧すぎないか。10代の子供で移住してきて学生となり、相撲業界に就職したとみれば、土俵の外では暴力は凶器として禁じる教育が甘かったといえるだろう。空手、柔道や武道もみな同じだ。
文化の違いを昇格のたびに教え、日本では地位があがれば、違法行為はさらに厳しく監視されるというべきで、また国際的な目で誇れる国技とは何かを教える必要がある。それをするののも協会と親方の役目で、具体的な禁じ手のビデオをつくり、力士に示し理解させる時代ではないか。

まったく違った研究の分野でも、最高峰といわれるT大の研究室の論文にデータのねつ造、画像の改ざんの問題、その背景にある研究予算など経済的なプレッシャーが報道された。だがこの問題はどこの先進国でも抱えていることで、なぜ急に日本で増えたのか。その機構の問題点が研究され、抑止されるまでは、やはり長の責任は問われなければならないだろう。まして、長が違反を示唆するなどは、あってならぬことだ。

不正・違法を予防するルールと監視システム
素材の製造業での詐欺的な行為、スポーツでのルール違反、先端技術のデータ改ざん、高齢者をねらうオレオレ詐欺事件、子供の死に至るいじめ、過労死、、、
共通して言えることは、ガバナンスの問題である。それは一口で言えば、
  • 頭の中で考えた違法な妄想を行動に移した時点で処罰するか
  • それを予防するルールをどう明確に持つように説明することを要求するか
  • 成人する前に、何が違法か、ルール違反かを毎日こえをだして復唱させ訓練する。
  • 罰則を強化する。
これらを抜きにはありえまい。

外国人就労者と自尊心・先祖への敬意・未来への期待の価値観
いきなり米国のようなFBI捜査官による立ち入りや、日本の大手が平均2~3億円の罰金なら、米国式にその20倍という訳にもいくまい。
統治は自律と罰則強化というが、行政官も人の子で、ただ優しくなどという無難な手法や、選挙目当てのポピュリズムを許せば、北の漁船(に偽装した?)の領海侵略者を、ただ追い返せばよいとなってしまう
後藤新平のように1つの島に集め、仮設小屋にとどめ、病菌の集団消毒をするやり方がよいだろう。領海侵犯、窃盗犯として、軍法により米国のテロ対策で使ったグアンタナモの例にみる、にわか仕立ての刑務所に押し込めるのも1つの方法かもしれない。

国民を守る国の約束する憲法を維持する限り、守る方策を考えよと立法府に求めたい。
北から人質が舞い込んできたという考えが、よその普通の国の考え方であろう。大型監視船だけでなく、小回りの強い船も数を増やさねば、海岸がザル状態になるのではないか。




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