2015年2月10日火曜日

15182ー改1 観光業;世界16位(22位から)の日本市場の可能性(1)

15182ー改1

観光業;世界16位の日本市場の可能性(1)

「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」を読んで
前の記事をかいて9ヶ月で、日本の順位は22位から16位に向上したのにも驚いた。

まずは3.11日の栃木の高校の教師をされている方で、日米の姉妹校の交流に貢献している方から、同僚が広島のホテルに泊まったがインターネットにつながらないので、という連絡が入って驚いた。広島だけでないが大都市での話しである。こんな状態では、外国人はどう感じるのだろうか。街角での方向指示を日本語プラス国際語での表記はほど遠い状態である。街角の方向指示は数は多くて大変だが、学生・生徒のボランティアでも出来るのではないか。

さて、著者は文化財の補修などを行う会社を経営しているが、日本についての欧米人の視点は
非常に参考になるだろうと感じる。(デービッド・アトキンソン著「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」参照)

人口減少による少子高齢化のトレンドは、これから20年~30年は余り大きな改善が期待できない政策のように見える。いや、だからこそ外国人が旅行者としてでも来てくれる観光産業が重要だという見方は、オリンピックだけの為ではないことになる。欲をいえば人口減少分を埋めるだけの外国人、元気な若者たちが外貨をもって来てくれれば言うことは無い

観光だけにたよらないことが重要
国民の命と財産を守れなくなって、自分の学校で子供が殺されてから、小学生にまで、『自分の命は自分で守ろう』という校長の訓話を聞いた。過疎地であるか、父兄の同行が難しいなどの事情はあるとしても、先進国を自認するには恥ずかしい気もする。

観光業の脆弱性は、不景気な時期には、収入が一気に落ち込むことである。2015年1月と11月2度のテロリストによる殺害があったパリ市には深く同情し、テロに対し遺憾の意を表明する。だが、やはり安全な国だからおいで下さいと云いたいだ。

そこで観光の盛んな都市の財政が安定しないと云われるのが気になるのだ。
観光業の脆弱性は、不景気な時期には、収入が一気に落ち込むことである。
ギリシャの財政困難さも観光業をたよりすぎているところに原因があるのではないか。『ありとキリギリス』ではないが、国民が安定した経済があっての観光業ではなかろうか。

世界のトップ25のGDP・人口・観光収入

そこでまずは人口1人当たりの観光収入(表の右端)と、各国の総売上高の比較をみた。
さすが金融アナリストだったアトキンソン氏の指摘するように、国の実力は人口とGDPで決まるから、そのトップ何位になるか興味深かったが、20位以下だったのは意外で、残念であった。

国名
(A)GDP規模
(10億US$)
(B)人口
(百万人)
(C)売り上げ
D/B(1人当たり)
(D)観光売り上げ
(100万ドル)
1.USA
16,768.05
317.5
$630.2
200,092
2.フランス
2,807.31
63.9
994.2
63,530
3.スペイン
,358.69
46.8
1,350.4
63,198
4.中国
9,469.12
1,384.8
39.7
54,937
5.ドイツ
3,635.96
82.8
622.9
51,581
6.英国
2,523.22
62.8
731.9
45,966
7.マカオ
21.73
0.5
88.9
44,455
8.イタリー
2,071.96
60.9
706.7
43,036
9.香港
224.45
7.0
5,431.5
38,021
10.タイ
387.25
66.8
564.9
37,740
11.オーストラリア
1,505.92
23.1
1,477.4
34,130
12.トルコ
819.99
73.9
436.4
32,249
13.オーストリア
416.29
8.5
2,493.7
21,446
14.カナダ
1,826.77
34.8
594.7
20,696
15.オランダ
853.81
16.7
1,229.1
20,527
16.マレーシア
313.16
29.2
693.5
20,251
17.韓国
1,304.47
49.0
401.0
19,653
18.スイス
650.43
7.9
2,460.6
19,439
19.シンガポール
297.94
5.3
3,634.1
19,261
20.インド
1,876.81
1,236.7
14.8
18,340
21.ロシア
2,096.77
143.1
131.9
18,876
22.日本
4,898.53
127.3
127.2
16,197
23.ポルトガル
220.06
10.6
1,373.4
14,559
24.メキシコ
1,260.92
120.8
110.2
13,320
25.ギリシャ
241.80
11.1
1,199.3
13,313
(観光売り上げ;World Bank2012年データ、GDP;http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html
 人口2012年;世界人口白書http://memorva.jp/ranking/unfpa/unfpa_2014_population_total.php
(なお台湾の数字は、観光収入データになかったので割愛した。香港・マカオは中国の特別区とも見える、データは世銀2011年)

同氏が指摘するとおり、観光客にたいする売り上げは輸出と考えてよいが、旅客の集客力では、まだまだだと実感された。世界でのGDP3位、人口ランキング10位の国としては、観光収入トップ25国中で22位は明らかに低すぎると言えるだろう。航空券が1番たかいハンディはあるが。

外国人旅行者のための安全の配慮
                    アジアの東の端という極東の日本が、距離の差をちじめて観光国として世界からのお客を集めるのは、なかなか大変である。だが隣国やシンガポールのような例もあり地理的な理由もあるが、地震・台風・火山噴火の不安を除く必要もある。それには、事前の英語報道がまず求められる。
                     せっかく長時間かけて来ていただくのだから、国の文化の何をエンジョイして貰うかを、機内アンケートで四季にあわせ1定期間調査して、それに応じたお勧め推薦リストを渡せるようにし、また同時に防災・防犯の注意リストを渡してはいかがかと思う。     
                     外国からみた改善点の幾つか

① 標識が分からない                              サインを見る人が日本人であることを前提にしたものが多い。外国人に分かりやすいものに変えるべきである。最近はトイレと切符売り場などは大分よくなったが、それでも東京駅のなかの各路線のサイン以外は見にくい。        
                    所内のサインと、通過点としての行き先の案内を識別しやすくしよう。      英語と中国語くらいでも、必ず同じ場所にあればよいのにと思う。これは欧米人の学生でも雇って場所と表示の仕方について意見を聞き、統一してはどうかと思う(スイスなどは標識が見やすい)。 ② 防犯と安全性を向上させる                           欧州ほどひどくはないが、スリや置き引きの防止、それに警備員や案内人がどこにいるのかが分からない。やっていますよという為のものでなく、地域別に問題の発生の際の責任者とチームを明確にするとよい。やるだけやりましたといういい訳のための仕事はやめにしたほうがよい。                                      危険ドラッグ、窃盗など、犯罪の警告もきちんと教えないと、屋外にあるものは「天からの授かりモノ」という近隣国の人間は、何でもはがして持っていってしまう。文化財は持ち出しを禁じられる犯罪であることも明記して「300年前はうちの物だった」と借りて返さないなど、言いがかりも防ぐべきだ。                                ③ 防災の通知;豪雨・洪水・地震などの予報と表示
                     これはSNSやネットでアクセスできる様にすれば、かなり効果があるだろう。外国人がアクセスできるネットとTVチャンネルを同時に流すとよい。自治体なら、英語の分かるボランティア組織や大学や高校生の有志が参加できれば助かる。田舎の交差点には必ず標識を、またバス停まで何キロとかいう表示も助かる。町役場や商工会議所には片言でも英語の話せる人をおいて欲しい。日本人が加害者にならぬよう、警備・防犯は徹底して欲しいと思う。        関西でも立て混んだ温泉地域で何軒かが類焼した。この建物の密集度は、こんな処に木造のホテルや旅館があって良いのかと感じさせられた。サービス業種の火災防火のために、防火壁などは少し厳しくしたほうが、宿泊客のためになると感じる。


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