2015年10月19日月曜日

番外15219加筆2 難民に受け入れ条件をつけられないか

番外15219加筆2


難民に受け入れ条件をつけられないか


難民になりたい人;
漫画家が『自分も難民になって人の金で生きて行きたい』といって話題になったこんな人と一緒にはなりたくないが、できれば助ける側にいたいと思う。
世界で1千万人以上の難民がいるといわれるようだが、どこの国でも全体を救済できる国はないだろう。

ウイキペディアでは『人種、宗教、国籍若しくは特定の社会的集団の構成員であること、又は政治的意見を理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者であって、その国籍国の保護を受けることができないもの。
又はそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まないもの、及びこれらの事件の結果として常居所を有していた国の外にいる無国籍者であって、当該常居所を有していた国に帰ることができないもの。

又はそのような恐怖を有するために当該常居所を有していた国に帰ることを望まないもの(難民条約第1条A(2)より抜粋)』とある。
これは政治難民とよばれ、他にも経済難民や天災難民などがいる。なにやら心にからむ主観的な恐怖心をもてば難民と読める。 

中欧アジアのステップ地方から何回も平原を移住した人々がいた。
3~4世紀フン族が引き起こしたとされるゲルマンの大移動も難民だったのか東の晋が倒れ匈奴が西に進出してくると、その後にも様々な大移動があったと歴史にはでてくる。家族があつまり村単位で移住する。その後は部族に軍として武器をもっていた場合や、家財道具をもって武器なしで移動する今回のようなケース。
最近ミャンマーから東南アジアへボートピープルになった難民。少し前はベトナム戦争の終末期のボートピープル。これらに対し今後をどう対応を変えてゆくのか。

今、アジアの1国が人口が増えると周辺国の民族は、同じような現象を起こすのではないか。その場合、どういうグループを難民とし、あるいは単なる移住とするか。あまり難民の事実についての記録がないようだが、専門の研究者が調べれば、国際的な対応に役立つと思われる。
私見をのべれば、本人の恐怖心だけでなく、受け入れの条件をつけても構わないのではないかと提案したいのだ。
反日教育をしている国からは入れないという意見も原則論として傾聴にあたいすると私は思う。というのは、現在の行政では誰がスパイかを見分けうる人は殆どいないだろうと思うからだ。すでにEUの国境をもう一度フェンスを作らないと、難民で財政破綻する危険があるからだ。

番外15219加筆1
アジア難民の救済の条件とアクション
(生存権と出国権)
欧州ではISとの戦いの避難民の子供がトルコの浜辺に打ち上げられた写真に、大きな衝撃が走ったと報道されている。下のWSJ紙の記事はその1部である。(シリア難民
WSJ_)(写真はシリア難民ではありません)
片や日本では集団的自衛権や自国の軍の行動に枠をつけたいという野党議員が、法案を防止しようと懸命である。これらの反対派は海外での活動制限=国民の命を守る、ためというスローガンで反対している。
だが、もし日本が巻き込まれなくても東南アジアで紛争や戦争がおこり、ボート難民が日本の領海に流れ着いた場合はどうするか。

日本が守る命には難民が入るのか、覚悟の程を是非議論すべきであろうと思うのだ。近くの国で起こったら、放っておくわけにはゆかないだろう。   

日本との貿易国である場合はもちろんだが、そうでなくても、助けるべきは助けるかどうか、それは予算がなければ民間の寄付にたよるのかどうか、世界第2位、3位の国のあり方が問われている。
江戸時代の1890年、日本人はトルコの難破した軍艦を助け乗員を送り届けたが、トルコは1985年イラン紛争時に特別機をだして助けてくれた。
難民を数十万人受け入れるというEU各国は、重い経済負担をおうことになるのだが、一時滞在なのか、国民になる条件なのかで、受入れの条件を議論をすべきであろうし、それに基づいて、政府も方針を固めてはどうかと思う。

難民を受け入れるかという議論

日本は素晴らしい国だから世界の難民が来たがる筈という錯覚
『日本は素晴らしい国だ』と信じている日本人が多い。これは私も含めて事実だが、世界の多くの先進国の人達は、よほど住みにくい新興国ならいざ知らず、どこも自分の国が素晴らしいと考えているのと同じレベルではないか。
先進国の上層部が感じる「人道面の義務感」はスッポリ抜けているという声もあるが、ドーリス人が侵入してきて小アジア(トルコ)に逃げて都市国家を作ったギリシャ人の昔から、その遥かのちにゲルマンの大移動の玉突き移住(避難)から、あちこちに避難した欧州人とは、島国の日本の事情は違っても良いのではないか。

日本人として納得し易いのは、1時的に来てもよいが、避難する事情が変わったら戻って貰うという緊急避難に近い。つまりは避難民は移民ではないというスタンスである。政治亡命者は条件が合えば受け入れるという。私はそれでも良いのではないかと思う。難民を救うという無条件な人道支援では、法を守るという約束のない好ましくない人も受け入れるというのでは困る。

日本の政府としては、GDPの2倍という赤字財政をかかえた国であるから、自国の財政をこれ以上に更に悪化させるのは苦しい。移民は条件つきで、日本の経済のために貢献してくれる条件であればという部分は欲しいのだ。これ以上に将来の日本人の若い人達に借金を残してでも、扶養家族になる外国の人達を受け入れる訳には行かないという自律があってもよいと思う。まずは自国の健全化であろう。

国連が機能不全のいま、暴虐を見てみぬ振りはできない時代

日本では集団的自衛でも、いかに自衛軍の手足をしばるかという技術細部の話しになってしまったが、集団的な自衛という考え方は自国だけの問題ではない。
例えばアセアンのような地域で専制暴虐君主がいた場合、それを放置しておけば、周辺の地域国としては必ず避難民の問題がおきるから、放置しておくということは難しい。
これは仮定の問題ではなく、北朝鮮もそうした国に含めることもでき、自国の防衛に役立てば放置しておくかどうかという防衛の観点がはいりこむ可能性がある。
6ヵ国協議がまとまらない結果、先延ばしになっているが、ミサイルの向きによって国内の人権論者の考えは変わるのか。皆さんはどうするか。

地域での暴虐(暴行や殺りく)を行う指導者がいる場合、いかに罰するか、見てみぬふりをするか(自国の損得)、その中間策として、避難民を条件付で受け入れるか。
中国のリーダーも1949年建国いらい、何度か1億や2億の人民は、(避難民として)出国させることもありうるというニュアンスの発言をしてきたが(脅しのつもりだろう)。まるきり国民を守るという人権は頭にないが如き発言であり、リーダーの都合で変わるとすれば、周辺国はどう対応するか。

受入れ条件を国民の議論にしてはどうか
私見をのべれば、まずは国民の理解を深め、どういう条件でお隣に難民を受け入れるかの議論を始めるべきだ。

同じく私見だが、移民受け入れには、最低受け入れ条件があってよいと思う。
1)まずは、日本は和を尊ぶ国であり、日本国の法律を遵守すること。民主主義と表現の自由を否定できないことは、国の制度の基本であるからこれを守ること。(そのための最小限のルールをパンフレットで用意する。3年後にテストし、不合格なら帰国がありうること)
2)経済的に自立するために、日本語を小学生レベルまで学び、自治体のルールを学ぶ。
3)信教の自由は認めるが、日本は複数の宗教の並存を重んじること。他の宗教を否定する行動は違法であり、違反者は滞在を制限されても異存はないこと。
4)滞在は有限期間であり、国と自治体の評価により決められること。

これらはその遵守を誓約し文書をもって署名、押印(網膜の血管のディジタル記録、指紋の記録ほか)する者を受けいれる。

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溺死したシリア難民の男児の写真に世界が衝撃

By JOE PARKINSON IN ISTANBUL  DAVID GEORGE-COSH IN TORONTO2015  9  4   JST 
アイランちゃんの写真は世界の新聞の一面に掲載され、ソーシャルメディアでも世界中で大きな反響を呼んだ。

 その子の名前はアイラン。内戦で混乱するシリアから家族と一緒に逃れてきた3歳の男の子だった。アイランちゃんの旅は欧州の避難所で終わるはずだった。だが、この旅でアイランちゃんは命を落とし、第2次世界大戦後で最悪の難民危機に巻き込まれた人々の窮状を世界に印象づけた。
 
トルコの海岸に打ち上げられた、アイランちゃんの遺体の画像は世界中に衝撃をもたらした。世界中で激しい怒りを伴う世論が巻き起こり、アイランちゃんの親類が提出した難民申請を拒絶した、中東から遠く離れたカナダの政治指導者らを困惑させている。

93日付の欧州各紙は1面でいっせいにアイランちゃんの画像を掲載した  赤いTシャツと短パン姿で波打ち際にうつぶせに横たわる姿を撮影された男の子はアイラン・クルディちゃんと確認された。トルコとの国境に近いシリアのコバニから逃れてきたクルド人だ。コバニでは中東の過激派組織「イスラム国(IS)」とクルド人武装勢力との間で激しい戦闘が数カ月間にわたって続いている。

 アイランちゃんは現地時間2日未明に起きたボートの転覆事故で溺死した。長さ15フィート(約4.5メートル)のボートはトルコのビーチリゾート、ボドルムからギリシャのコス島へ向かっていた。転覆事故でボートに乗っていた12人が死亡した。アイランちゃんの5歳の兄、ガリプ君と母親のリハンさんもこの事故で死亡した。父親のアブダラさん(40)だけが助かった。

The father of 3-year-old Aylan Kurdi, Associated Press
 アブダラさんは3日、悲しみにくれながら、家族の遺体をコバニに移送する準備を進めていると記者団に語った。そこで遺体を埋葬し、自分はコバニに戻るつもりだと話した。
 アブダラさんは近くの町ムグラにある死体安置所の外で、「これからは私も(コバニで)生きていく。家族と一緒に埋葬されたい」と話した。
 「私の子供たちは世界で一番美しい子供たちだった。毎朝、遊ぼうといって私を起こした。もう彼らはいない。私の今の望みは妻と子供たちの墓の横に座ることだ」
 アブダラ・クルディさん一家は3年前にトルコにやってきた。シリアの首都ダマスカスで床屋をしていたアブダラさんは戦闘から逃れるためシリア北部のアレッポに移り、それからトルコとの国境に接したクルド人の街コバニに逃れた。(略)

 アブダラさんは2日、病院のベッドでシリアのラジオ局の取材に応じ、トルコに移り住んでから建設現場で150トルコリラ(約2000円)の賃金で働いていたが、生活は苦しかったと話した。一家はカナダに住む親戚のティマ・クルディさんからの仕送りを家賃の足しにしていた。
 バンクーバー郊外に住むティマさんは3日、シリアにいる父親がアブダラさんに欧州へ行くようすすめたと話した。欧州で悪くなった歯を治療し、家族がトルコを離れられる手段を見つけるよう促したという。ティマさんは3週間前から旅行の費用を少しずつ電信為替で送金し始めた。
 そのすぐ後にアブダラさんがティマさんに電話をしてきて、妻が残っても2人の子供たちを養えないので、「もし行くなら、みんな一緒に行く」と語ったという。(略)

 「海に出てすぐ、船長は波が高すぎると判断し、かじを切った。たちまち波の衝撃を受けた。彼はパニックになり、海に飛び込んで逃げた。私がかじを握ったが、波が高すぎてボートは転覆した。妻を腕に抱きかかえたが、みんな死んでしまった」 ()
 アブダラさんはティマさんに「(子供たちが)『お父さん、死なないで』と叫んだ」と話したという。そして、子供たちが息絶えたことに気付いたとき、アブダラさんは目を閉じ一人ずつ腕を離した、と。
 また、アブダラさんは、「子供たちを救うためにできることはすべてやったが無理だった」、「この子たちを世界の目を覚ますきっかけにしなければならない」とティマさんに語ったという。
 アブダラさんは密航業者にギリシャまでの安全な渡航費用として4000ユーロを支払ったと話す。トルコのメディアは3日、警察当局がボートの手配に関与したとして4人のシリア人容疑者を拘束したと伝えた。()

 トルコのエルドアン大統領は、難民問題とその背景にある紛争への取り組みが効果を上げていないとして欧州を非難している。トルコはすでに170万人のシリア難民を受け入れている。シリア国内にも400万人の難民がいると推計されている。
 エルドアン大統領は欧州連合(EU)が難民受け入れの分担をめぐってもめている間に、トルコやヨルダン、レバノンといったより貧しい国がシリアやイラクなどからの難民を数百万単位で受け入れているとしてEUを非難した。
 「地中海を難民の墓場に変えた欧州諸国はすべて、難民を死に追いやった罪を背負っている」とし、「地中海で溺れているのは難民だけではない。われわれの人間性もだ」と述べた。
 
難民のための避難所増設を求める世論が高まっている英国では3日、キャメロン首相に難民申請者をより多く受け入れるよう要求するオンライン請願書への署名者数が1日前の4万人から30万人に急増した。

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