2015年2月28日土曜日

15187 とうとう若返りの薬が出来たか? スパイダーマンになれるか(2)

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とうとう若返りの薬が出来た?

スパイダーマンになるところまできているか(2)
(15184に続き)  細胞分裂の能力を向上させる

新たに若返り細胞の可能性

既にお読みになった方も多いと思うが、体内の染色体のX形の端(テロメア)を伸ばす手法で「若返り」が本当にできてしまいそうだという。(研究;斉藤    

スタンフォード大学の研究で染色体の端のテロメアを伸ばすタンパク質をエンコードされたRNAを培養中の人間の細胞に供給することで、細胞分裂の能力が大幅に向上したという。

この部分は“若さ”と密接に関連している。若いうちは、テロメアは8,00010,000ヌクレオチド分の長さがあるが、細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていく。テロメア
そしてある程度の短さになると細胞分裂は止まる。これが老化だ。ヌクレオチド
研究チームは、テロメアを伸ばす方法を見つけたという。つまり、そのぶん人間の細胞を若返らせることができるというのだ。これは人間の人生でいうと何年ぶんにもあたる。

これは神仏の領域であり、人類の存続を危ぶませることになる。倫理の面でも反対だが、医療として整形の一部として広く認められてきたから、顔の表面ではなく、内臓の1部たとえば、ケガをした部分を取りかえるのはどうかとなると賛否はわかれるだろう。
人工骨はよいが、遺伝子くみかえは反対だという議論になるのだろうが、安全性と新たな人種を造らない確認は必要だろう。FUTURUS記事
ともかく化粧品として売れ出されたら女性は買わないで済ませられるだろうか。
                             
既に若返りの薬が許可になっている

ビジネスウイーク誌の表紙に173歳のバースデーケーキを喜ぶおばあさんの写真がでて、驚かされたのがもう1つである。記事) 真面目なビジネス誌での記事。むろん173歳は誇張である。

その発見は多分に謎めいており、ペニシリンの発見にも似ている。40年前イースター島で巨人の頭部についた土を持ち帰ったパキスタン人(Sehgal氏)が、カナダの研究所でそれを分析し、ストレプトマイセス属の菌(streptomyces hygroscopicus)を発見し、これを純化してラパミシンという名をつけたが、商品化は許されなかった。特製薬

彼は紆余曲折をへて、プリンストン大学に落ち着いた。この改良型がノバティス社の薬として薬事局の許可をえているが、副作用が殆どなく、抗菌の効果ばかりか免疫系をおさえるので、移植手術にも効果があるといわれる。そればかりかアルツハイマーや加齢にともなう病気にも効果を期待されている。

クモの糸は人体内でもつくれるか

ス??????マン?!の画像 プリ画像TEDTokyoで日本人が蜘蛛の糸を人工的につくる技術を開発したと報じられた。くもの糸を(重量あたりでは世界一の強靭)5年がかりで人工の蛋白質製アミノ酸で作ったという。強くて伸びるという相反する要素を取り込んだ画期的なイノベーションと言える。
                                飲み会仲間から始まり微生物を使って糸をつくりだしたのが始まりで、あきらめず5年もねばり2500倍の生産効率になった。
アミノ酸は20種の組み合わせで体内器官はできているが、これからも様々な製品に発展できるから、人に優しく新しい、無限の可能性を感じる大発見だろうと感じる。
                                ここからは私の全くのファンタジー(妄想)だが、アミノ酸は人体でも作られるから、同じ器官が体内に取り込めたら、スパイダーマンが出現する可能性があるということかと、本当に驚いた
                           
山岳マン、ビルの清掃者、救助隊員、利用者は産業用だけにとどまらない。まじめな開発を茶化す気はないが、おしゃかさまの意に反して地獄に落ちた人が、天国へと這い上がる糸になるなら、大勢の人達にも朗報に違いない。Youtube

『できっこないと言われたこと』をなしとげた関山和秀氏のグループに乾杯!!

15188

人間関係は菌関係になるのか?(2)

15184,15187でごちゃごちゃ書きすぎたので、整理してみたい

体内に棲みついている腸内細菌による医療の研究が急速に進んでいることは、前回のべたがメディアでも取り上げられたので話題になっているNHKスペシャル3月2日、2015)

人間関係が変わる? 

ごくシンプルにいうと、病気の症状にあわせて、
自然の植物を乾燥させたり煮たりした薬でゆっ
くり直す漢方と、体内までを切り開いて、悪い
部分を取り除く西洋医学にわかれてきた。
入院費も考えると経済的には西洋式がまさる。

ところが人体にはミトコンドリアをはじめ、
ウイルスや細菌がすみついていて、それぞれが
別なDNAを持つものがあること、各々の特徴で、
よい細菌と悪い細菌とに分けられそうだと判っ
てきた。(少なくとも無視できない30%以上
の医学者が賛同しているようだ。)

ガンを引き起こすDCAというものが、それで全て
ではないのだろうが、わかってきた。
肥満体質には短鎖脂肪酸という脂質の吸収をおさえる菌がすくないこと、エクオールというしわが浅くなる(老化をやわらげる)ものなど、それぞれの症状の患者はにたような腸内細菌をもっているということも事実であるらしい。
日米で先端をゆく研究がされているようだが、すでに200以上の細菌が特定され、これらの組み合わせを考えれば、膨大なデータの処理サービスなども、有望な分野になってくる。

さらに脳に対する影響についても研究がすすみ、マウスの実験では臆病なマウスや活発なマウスもいるが、それぞれの腸内細菌を取りかえると、臆病と活発が入れ替るということも分かったという。

家族や血縁・血統の意味が変わる?

古来から人間は家族を単位として生まれそだち成人するが、その家族で共有するものは、先祖からの血統、最近の医学でいえば遺伝子やDNAだと考えられていたが、体内にすむ外来菌もこれに加わってきそうだ。

家族はおなじテーブルをかこみ、おなじ食事をとるから、そこで消化されるものも同じだというのも考えなおす時期のようだ。共働きですれちがいが増え、時間がかかるからコメを食べるよりパン食になり、通勤・通学とちゅうのコンビにの握りめしになる。
子供でもちがったスポーツをやれば、体育館や球場などで体内にとりこむ菌も変わってくるから、親とはちがう体質の体になるという部分が思ったより大きくなるのかも知れない。

そういえば、ペットずきな人が犬などとはハグをこえて、人間さまにもしないようなことをしているが、あれも共通の菌を分かち合っているのかも知れない。体育会系が、同じ皿の料理を分け合う飲み会なども、元気のよい連中がますます増強する習慣かもしれない。

家族的な絆は腸内フローラ関係か

腸内細菌(腸内フローラとよぶ)は、はっきりいえば、これは各人のフローラ(ウンチででる前の中に潜む細菌)の違いと、交換の話になる、ちょっと臭い話なのだ。気取ることもないという人もいるだろうが、看護婦がたりない現状、すこしでも女性が受け入れやすいフローラ(花園)などはよい呼び名だと思う。(フローラが商標でなければ)

世界のそれぞれの地域では人類は国という境界をつくって防衛し生活してきたが、これは人種や文化マップで腸内菌マップではない。ベジタリアンやシーフード、肉食などと食物で分けているが、いずれ腸内細菌マップも重要になるかもしれない。
ビッグデータで蓄積し、天寿を全うし自然死する人の比率マップ、病気の種類マップ、医療費の違いなども、これからは健康保険の料率などに影響をあたえるようになるに違いない。

まとめてみると、医療で腸内菌をつかうばあい、肥満体の人にやせる細菌を与えれば薬を与えたことになる医師・薬剤師のしごとだが、逆にやせた人を肥満にするには食物がよいか薬かという判断が必要になる。

極論すれば、現在なにかの病気をもつ人の治療はいまの医療体制で続けるだろう。
しかし将来の健康や病気の予防の方は、ビッグデータによるフローラをどう扱い、グループ化するか、それをどう交換するかがカギになるのではないか。フローラという1時期でも人体に滞在したことのある菌は人体の1部とはよべないだろう。つまり臓器の流通ほどの制約はできないだろう。
ならば健康食品だといえるのかどうか、商品化するなら、中間で添加物を加えていない無菌な流通ルートをどう作るか。医師はどう介在するのか、そこに医学的な判断はあるのか、などが議論されるのだろう。

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