2014年2月13日木曜日

14057 近隣国の社会不安(ジニ係数)


14057

近隣国の社会不安ジニ係数)

ジニ係数がよく取り上げられる。中国は革命か暴動寸前だと息をのむ人が多いのは、所得格差(ジニ係数)が余りにも高い0.6だからだと言われている。ウイニキペディアによれば「ジニ係数の範囲は0から1で、係数の値が0に近いほど格差が少ない状態で、1に近いほど格差が大きい状態であることを意味する。ちなみに、0のときには完全な「平等」つまり同じ所得を得ている状態を示す。社会騒乱多発の警戒ラインは、0.4である。ジニ係数の厳密な定義は、「ローレンツ曲線」の項目を参照の事」という。ゼロは誰も金をもたず、1は王様の独り占めである。

ジニ係数が0.4以下で安定成長できるか


世界各国のジニ係数をマップでみると興味深いのは世界の比較マップだが、ウエブご参照ファイル:Gini Coefficient World CIA Report 2009.png)。
0.30~0.40 EU諸国、0.3~0.34 英連邦国、0.35~0.39 日本、インド  0.40~0.50 US、ロシア、中国となり、それぞれの所得には大きな差があるものの、人口大国はなかなか経営は大変だとわかる。
日本の場合は為替が80円から100円まで動いており、一喜一憂することではないが。
 
先進国では、共通な金融と不動産がGDPの5割前後を占めている。銀行が毎年5%以上の成長を目標にするなどは、天才でも至難な技である。金融業を賭博業にするような成長は望んではならないと思うが、日本の金融業がGDPの8%前後の貢献というのは低すぎると見られている。成長リスクはイノベーションでしか達しえない。いずれにせよ、個人所得が4万ドルを越えると社会不安は低くなるから、日本も平均では「金持ちケンカせず」の国であろう。

中国で年間20万件もの暴動の理由
玉葉さんを引用する。http://gyokuyo.tea-nifty.com/blog/2011/03/post-8552.html
「ばらつきは大きいのですが、二次曲線で近似すると上に凸の曲線が得られました。一人当たりGDPの対数値が3未満の国(GDP1000ドル未満の国)ではジニ係数は40前後ですが、GDPの対数値が34の国(GDP1000ドル~1万ドルの国)ではジニ係数が5060を越える国が現れて不平等が拡大する国が多いことが分かります。中にはジニ係数が20を切る国もあったりはしますが(シリア18.3、アゼルバイジャン16.8。本当?」

「これがGDPの対数値が4を越える国(1万ドルを越える国)になると、ジニ係数が50を越える国は姿を消し、30前後の国が大半を占めるようになります(ノルウェー25.8、スウェーデン25、日本24.9、イギリス36、アメリカ40.8など)。こうして、曲線近似すると上に凸の曲線が得られることになります。
(略)経済発展によって中間層が増えてくると所得再分配が行われるようになって格差が縮小する現象は、1971年にノーベル経済学賞を受賞したサイモン・クズネッツが発見しました。そのため、この上に凸の逆U字曲線はクズネッツ曲線と呼ばれています。」

この議論はGDPの数字が正しいことが前提で、経済成長GDPの数字を上げようとして、数字が’加工されたりすると、その国の信頼が吹き飛んでしまうことも玉葉さんの初対面信頼のU字型曲線の関係」が示唆していると感じた。先進国のGDPでは、業種別では金融と不動産がGDPの5割前後を占めていると指摘している。
高度成長を達成すべく信頼のもとになる金融業でシャドーバンクなどで不安が生じれば、あとは武力だけの国になることを危惧するのだ。


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