2014年2月27日木曜日

14062-2 アルツハイマーの治療方法

14062-2

アルツハイマーの治療方法


認知症を止めるというニュースをまとめてみた
NHKスペシャル 20072014をみて)

昨日まで寝たきり老人であった介護老人が、立ち上がれる気力がてて歩行訓練を始めた。不機嫌で黙りこくり、不快な声を発していた老婦人が、車椅子で動き回り、介護士の悩みが減った。一体なにがあったのか?

アルツハイマーをくい止める薬が日米で発見された
l     日本では、淡路島の医師の報告によれば、認知症(ぼけの始った人)の68%はアルツハイマーになるが、脳卒中や高血圧の患者に投与していた薬品がある。それによりアルツハイマーの原因とされるアミロイド・ベータが海馬で減少し始めている共通症状が14年2月発見された。薬品名;シロスタゾール
l    米国で糖尿病患者にインスリンが投与されてきた。しかし脳に糖分が吸収されないと、脳の働きが衰えることから、脳から直接神経が繫がっている鼻腔内にインスリンを噴霧し吸収させると、脳にインスリンが伝わり、軽度の認知症患者には効果があると判明した。

英国ではケンブリッジ大で、脳卒中と心臓病を減らせた
国の方針として推進してきた結果、卒中と心臓病を40%、80歳以上では認知症が23%減少していた。つまり全体で4割減少し、80歳以上は認知症になる年齢が遅れたことで減少する結果となった。
 (英国ではポイント制で、脳卒中と心臓病の患者を減らすと、医師にポイントが貯まり、結果として15%収入が増える制度。今までGDPの1%を認知症の介護に使ってきたが、これが減る。)
 
日本では早期の介護料は安く、重症だと高く払う制度だが、軽度予防は市町村の負担。つまりは薬の売行きで儲かる。英国は予防も1体化。軽い時が重要だから、変えるべきではないか。

認知症は習慣病ともいえる
  なり易い人;  ① 糖尿病 2倍、② 喫煙者 3倍、③ 高血圧
 なりにくい人; ① 運動する人(歩くのもよい)② 低塩食事 ③ 禁煙

接し方でフランスがリード Humanitude(フマニチュード)という手法
 イブ・ジネスト氏・本田美和子氏
 見つめる
 笑顔で正面から。話しかける。寝たきりに放っておかない;支えて起こし、歩行練習。

 触れる
 肩や手、驚かさないように通り過ぎてから(3~4メートル)戻り、相手が見えるよう
 に顔は20~30センチまで近くで話す。正面からしか見えない、声は大きめで。心が
 通っているかどうかが大事とフランス人。

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14062 新薬の開発か治療方法の開発か;限りなく安く提供する1手法

最近の日本の医学の進歩は目覚しいが、iPS細胞に続いて今年からStap細胞により網膜の取替えも可能になれば、年寄りはますます元気になる。そこへ今度は70歳以上の高齢者が恐れるアルツハイマーからの回復に役立ちそうな治療方法(とよんでよいのだろう)が開発されつつあるという。(詳しくはhttp://www.at-douga.com/?p=10530、NHKスペシャル1月19日をご参照)

治療方法は無償で良いのだろうか

報道された方法は医薬ではなく運動を含めた認知機能を改善させる方法である。どこまで効果的かという詳細は、別の議論として、これは公的機関(国立長寿医療センター)が開発したのであるなら、無償にすべきかどうかを考えたいのだ。

『公共の機関が開発したのであれば、当然無料でそれを配布すべきだ』という主張が予想される。果たしてそれは適切だろうか。資本主義的なビジネス思考が、少し強すぎるという批判は覚悟のうえで、あえて申せば『税金で開発したらなら、それは国民のものだ』という議論があるということ。それは、裏返せば、税金を払わない外国人には有料とすべきだという事に他ならない。

どんな医薬ができても、運動方法が開発されてもよい。それが、アルツハイマーなどの認知症の患者を減らすことにつながれば、子供たちの心配もへり、健康保険など社会保障費は減らせるメリットがある。

民間で運用するか

認知症の改善のケースに限らず、あらゆる医療やビジネス活動にも当てはまるが、指導員が関わって健康活動などが行われる場合は、その関わる人たちの費用や機関の経費は無料ということにはならない筈である。とすれば、その費用をどう回収するかを、考えておくことも無駄ではない。医薬の開発ならば無料はありえないが、それがソフトの認知テストの開発や、運動のプログラムの開発ならば無料だとは云えないのではないか。

80年代にさかのぼれば、これまで、何百万円もしたコンピューターのプログラムが、マイクロソフトのパソコン用になってから何万円単位に下がり、先進国では急激にひろがった。
今やスマホやタブレット用に何千円単位に下がってくる時代だから、最適価格が幾らかは、『出来るだけやすく』という使用者側の意見に近いとは思う。
公的機関で開発されるものでも、有料で世界への普及を考えても良いのではないか。それは無料である必要はなく、皆が納得する価格でよいと思うのだ。

フランチャイズのデイケアセンター

高齢者の利用している養老・介護ホームのスペースは限られるが、そこからデイケアセンターに毎週のようにバスで通える老人向けのジムのようなサービスがある。
これに相乗りして全国ネットを展開し、フランチャイズ経営にするのも良いし、旅行先でも参加できる1種のジムかクラブのような運営にするのも良いと感じる。

認知症は、一般にもの忘れがすすみ始める70歳の25年も前から、脳に特殊タンパク(タウ)やアミドロイドベータが貯まり、海馬の細胞の収縮をもたらすという。ということは、家族で類似の症状になやむ人たちには、別な対処も必要になるのであろう。

他国の人達が使いたくなるような普及方法は、各国語でのDVDやYouTubeを製作する必要もあるだろう。国内では指導員がいるデイケア用のDVDと、デイケアのない地方の家庭用の安価な簡易バージョンとがあってもよい。
世界中の人たちが喜んで使ってくれる方法をマーケッティングし、友好国から拡販すれば良いと思う。姥捨て山の伝説から数百年、ずいぶん進歩したものである。利益はそうした霊を慰めるために、また未来の人たちの健康のために使って欲しいものだ。


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