2014年6月26日木曜日

14110 将来性と人気分野(学科)と職種(2)

14110

将来性と人気分野(学科)と職種(2)
(14007の続き)

大学が過去の研究成果である科学を中心に自然科学と人文科学にわかれ、それが更に分化している。もう理系・文系というような大雑把な分け方は通用しない社会になっていると述べた。

大学が良いとか悪いというシンプルな議論ではなく、ディジタル化の技術革新で、情報やデータが光のスピードで行き来することで、ビジネスのやり方に大きな変化ができたからだ。


その意味から多くのメーカーや商社では、営業系に含められているマーケッティングによる商品開発、機能開発は文系とかいわず、ある程度は両股をかけられる大学が求められる。

大学生がトコロテンではないが、大学で教わったことは忘れ、この会社で教えることを学んで下さいなどという会社もあるが、それは聞き流した方がよい。
さらに英語・日本語の仕分けのほかにも、色々な障壁が現われる。これらを予想して、なにを学べばよいか自分で考えてゆこう。私はそれらを自分で学んだ部分をのべている。需要家サイドから、こういうことが考えられる人が求められるという、トンネルの孔の話しと思っていただけばよい。

学科
1986年(%)
2006年(%)
バイオ・アグリカルチャー
45.9
59.8
化学
36.3
51.8
数学
46.5
44.9
地球・海洋
22.3
41.2
物理
14.5
20.7
エンジニアリング
12.9
19.5
コンピュータ・サイエンス
35.8
20.5
米国では理系女性が増えている

それにしても米国では女性の理系
進出は目覚しい。(1966~06;
National Science Foundation

成績はGPA(全国平均点)では数学で
2.76対2.56で女性が上位になっ
たと全米教育センターの統計は示し
ているNational Center of Educational Statistics

また、2009年の数学とサイエンスの応用編テストでの生徒数では、男子391,777人に対し女子は350,465人と拮抗しながらも成績では追い越している。
男女差では女性は環境・生物に多く、男性は物理・微分に強いという違いがあった
こで重要なのが女子研究者の比率を増やすことに繫がる。

夫婦共働きになり、時間が足りないから食事を作らない(作れない?)女性が増えたこともあるからだろうが、結婚しても5割が離婚という社会である。子供をもつシングルマザーも男性なみの高所得をと考えれば、理系にという人が増えて当然かもしれないと思うその意味では、女性にあった子育てしやすい定住型の試行錯誤や実験、商品開発などで大きな力になるだろう。

科学・技術・工学・数学

サイエンスは誰がやっても同じ結果がでるものの追求で、それを真理としていることに触れたが、それは学者や研究者のやる仕事で、急に始めても追いつかないのは、自分には興味がないのではなく、多分に数学や理科などの1部の分野が追いつかないためではないか。
スイスのように世襲的な職をはやくから決めるのもよいが、高校での大学入試テストで理系・文系をはやく分けすぎる日本は、ここを大学の基礎過程の2年まで米国のように先延ばしにした方が、学生の留学などでも都合が良いと思われる。(文系の理科と理系の理科を分ける考えを変える必要性を感じる)

その次にあるテクノロジーというのは何か;これは今まで人がやったことのないやり方で結果を得る方法を考えること。おそらくテクノロジーを学び、いま何かをやろうと探求している人は非常に幸せな人たちに違いない。

私ごとだが、この4月に長岡技術科学大学で話す機会があった。私は(打率5割の条件を付けられたが)通常の人より遥かに多くの失敗をすることを許された経験の持つ。それを纏めて『失敗の法則』とし、若い人たちの参考に話してきた。この大学は日本に2校しかないサイエンスとテクノロジーの間を繋ぐ研究をしておられる。教授や研究生に会えて、何と幸せな人たちだろうと感じ、何だか未来と話をさせて頂いた気がしたのだ。

私見だが日本の通常の理系=工学部はエンジニアリング(設計含む)に近く、実験も試作のテストであろう。普通の企業では、テクノロジーを具体化した製品にするためのエンジニアリング、いわゆる商品設計や製造のための寸法入りの設計をする前にある。つまりやってみなければ出来るか分からないことをやるので、毎日が実験である。
技術開発はこうしたサイエンスと設計技術の中間をうめるものだから、何を作るかというマーケティングと、どんな機能で具体化するかの面で共同作業が欠かせない。
日本が力を入れるのはこの分野であろう。

   E=mc²といえば、エネルギー(E)=質量 (m) × 光速度 (c)  2 という質量とエネルギーの等価性の法則がある。
ウイキペディアでは「宇宙に始まりがあるのなら、どうやって無から有が生じたのか?」という、ある意味哲学的な問題にも、ひとつの解答を与える事となった。宇宙の全ての重力の位置エネルギーを合計するとマイナスになるため、宇宙に存在する物質の質量とあわせれば、宇宙の全エネルギーはゼロになるという。これはサイエンスの先端の話。ならば、その光速を地球の自転30Kmかそれ以下にさげて考えるのが、技術と言えるかも知れぬ。

テクノロジーやイノベーションは、サイエンスの領域をきわめるよりは、サイエンスを実用面での新分野の開拓を志す。サイエンスの1つの分野を目指すが、今ある道具では間に合わない用途を実証しながら具体化させようという努力と受け止めている。
ビジネス社会では、コンセプト>機能>性能>部分加工(仕上げ精度)と具現化できる

この内の新機能の部分で日本の総合技術力は、これから大いに伸びると感じており、食の面でも養殖、麹、グリーンハウスなどに発展する。大国の発想は規模による価格競争力に偏っており、日本は人力で付加価値を追求すればよいのではないか。
それはいわゆる理系だけでなく、上にのべたマーケッティングや情報、ソフト開発、管理部門、製作部門でも、政策と呼ぶ前段階でサイエンスと呼べるような、試行錯誤つきな選択手法があっても良い。

裁判の判例をどんどんデータとしてビッグデータ化して行けば、判例のトレンドから、帰納法で新にそれを纏めなおし文書化する法令集が10年ごとに更新される時代がくるように感じる。
その面で人工臓器をふくむバイオまで広範なモノ作りができる3Dプリンティングがコンセプトから部品加工(試作)への時間を短縮してくれる1つと考えている
余談だが製作図の管理には、ハッカー天国のネットから外すべきであろう。



0 件のコメント:

コメントを投稿