2014年10月11日土曜日

14141 情報時代の日本語はどう変わるか、変えるか

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情報時代の日本語はどう変わるか、変えるか

(用語とコミュニケーションの混乱を直す時期がきている

誰かに責任を押し付けようと考えたり、言葉のせいにしようとする意図ではない。世代間で言葉の使い方に違和感があり、どうも話の構成がおかしいか、時代の変化にそぐわないと感じる部分があると言いたいのだ。それは10年くらいの単位で変化していると見える。

海外に住んで、おかしな日本語だと感じるのは『OOOとなります』という表現や、『OOOをさせて頂きます』である。『OOOとなります』と誰が言っているのかが分からない。事実として伝える様でもありながら、誰かの意見(コメント)なのか。

『OOOさせて頂きます』というのは、丁寧語・謙譲語のつもりなのだろう。だが『OOOを(私が)致します』という方が明確だし、やる気が伝わってくる
だいたい、仕事で雇われて金を貰っている人が『させて頂きます』などといえば、『やって当たり前だろ』と外国人は感じるのではないか。親切で、無料でやるばあいの(結果責任をとらない)言葉を、使って貰ってはこまると感じるのだ。

外来語と日本語のミックス

日本語のアルファベットである平仮名やカタカナは、非常によく考えた文字だと思う。

明治時代の前に西洋諸国から攻撃された各藩(薩摩=鹿児島、長州=山口)などを中心に、武力で劣ることの危険を感じ、日本は欧米に特使や留学生を派遣して、さまざまな外国の文物をみて、その中で役立ちそうなモノは、かなりのスピードで(武器を含め)取り入れた。「坂の上の雲」の時代である。


シャ
ニャ
ヒャ
ミャ
リャ













シュ
ニュ
ヒュ
ミュ
リュ








シェ

ヒェ










ショ
ニョ
ヒョ
ミョ
リョ

そのはるか前、ポルトガル人がカステラ、カルタ、コップなどが持ち込まれ、蘭学(オランダ語)は医学用語をもちこみ翻訳したり、日本語になおさずカタカナ表記したものは、今からみても外来品や外来語だと直ぐ分かる。濁音のザ行やピャ、ニャ、ヒャ、ミャ、リャ行なども上手い工夫だが、ABCの母音とうまく重なっている。

ディジタル時代の日本語

それ以前の言葉はといえば大陸(中国地方)の言葉を持ってきて、和風にアレンジして使っていた。そのどれがどこまで日本語だというか、これは言語専門家の議論だ。「外来語の受容と管理:言語政策の視点から」岡本 佐智子氏が分かりやすい。(http://libro.do-bunkyodai.ac. jp/research/pdf/treatises05/05OKAMOTOa.pdf


今教育で混乱しているのは、ITによるディジタル化で、そのソフトが英語で書かれているため、日本のソフトが遅れてしまったことである。プログラミングを学びその面でのエキスパートを育成するためには、英語が欠かせないと考える。


パソコンの前に座って大多数の人が仕事をするようになって、用語は日本語でも、思考のロジックは英語化されてくる。
漢字の用途は、単に短く読みやすくするために2000語くらいを平仮名から文字転換して記号化しているスペースセーブになる。

これはアルファベットの英語圏の言葉の米国と、簡略化した漢字の中国が対立した関係になる場合いのパワーバランスという外交の話しではない。

しかし日本文化の独自性は、漢字・カタカナと平仮名の混在を、言葉としてどうバランスさせるかにあると感じる。表文字のカタカナの外来語を、いかに日本語の仮名と表意文字の中国系の漢字のバランスさせるかである。日本の文化と日本語の中の表意文字と音表文字のバランス問題が残されている。


新しい開発分野があるだろうか


既に考えている人がいるかも知れないが、一寸変わったアイディアを述べたい。時間のある方はお付き合い下さい。それは、日本の各々のかなを英語になおすと、「ん」をのぞけば子音と母音との2字1対で構成されて点を、長所として利用できないかという考え方である

『あいうえお』をY軸、『あかさたな』をX軸にして、平面で表現するとした場合、Z軸を加えて立体にするとしたら、各々の欄に、幾つずつの名詞や動詞などが入るのか。その高さや文字量を調べてみると、興味深いと思う。
こうした基本の仮名の上に乗り立体化する言葉の数を重ねた、立体分布図のソフトを考えてくれる人はいないだろうか。化学の元素表の希土類のように、量は少なくても貴重な物質とその逆に量は多いが価値の少ない言葉とかがあるだろうか。そのマップを平準化できるのか。


文字の使用分布の変化で中味の文書を読まないでも、その特性がつかめるようになれば、ビッグデータで、危険度がわかるかもしれない。機密が漏洩しているとアラームが表示できる筈だ。多分いま情報漏えいなどと騒がれている顧客リストなどのデータベース(DB)もダウンロードができない工夫が可能なはず。


言葉に進化や責任度などの価値の高低を組み込めるか


和歌や短歌のような575の言葉数で名詞や形容詞を表すか、言葉を文字数で綴れるようにするとか、それぞれの欄の文字数を平均化するなど、どのように平均化したら、文字数が少なくできるかを考えてみるのもよいではないか。

今の家族の名詞は父・母(2文字)、兄・姉(2)、私・自分・貴方(3)弟・妹(4)というような言葉数になっている。これは使用頻度が高いものは短くなるという簡便性と、儒教的な家庭内のランクつけであろうから、変えることも可能だ。


漢字は1度覚えれば、面積をとらずに意味を込めたり、1部を加工したりできて便利だから、文学・文科系の人には好まれている。しかし言葉を学ぶために要する時間が余りにも掛かりすぎる。

化学式などは表現できないし、原子や分子のような微細なものも表現を共有しにくいから、段々と科学やビジネスの世界では廃れてゆくのではないかと感じる。(パソコンを使うと、どんどん漢字を忘れるのも年のせいとばかりは言えない気がするのだ。)

   余談だが情の世界の<愛>という漢字も、「「旡」「心」「夂」の組み合わせによる「愛」。「旡」は人間が    後ろを向く姿、「心」は人間の心、「夂」は人の足を表します。つまり、「愛」とは「人がゆっくり歩きなが   ら後ろを振り返ろうとする心情」を表した漢字なのですhttp://bookstand.webdoku. jp/news/    2014/01/ 06/080000.html


長続きする心の気持ちを込められているようだが、離婚率50%などになってくると、愛の字の中の心が金という字でおき替えられる心配もでてくるし、時代にそぐわなくなりうるのではないか。「裸の王様」などと言っても、半裸の露出度の高い衣装の時代には意味が変わってくるだろう。


個別ハッカー対策

この文字数を変えれば混乱するが、変える順番とルールを決めておけば、暗号になる。私は言葉のエキスパートではないから、そういう分野のITのプロによって設計できるなら、個人別のパソコン用語ができる。

それは会社ではハッカー対策か、あるいはかなりコミュニケーションがし易くなるかもしれない。月曜から金曜まで日によってA、U、Oを入れ替えるだけで、平仮名の(あ)行、(う)行、(お)行が入れ替われば、判読はむつかしくなる。まして子音を変えたら、大変な作業になる筈だ。

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