2013年11月4日月曜日

13025 なぜ今の日本では工事が予定どおりできないか

13025

なぜ今の日本では工事が予定どおりできないか
何人が必要かを簡単に計算する方法を考えないから
『人口が足りなくなるとGDPが下がってくる。
それなら外国から人を入れるしかない。』
『入れれば問題が起きます。』
『それじゃ問題を解決する人間も、海外から雇え。』
『言葉の問題が起きます』『いやそれをしない方法を考えます。』
(?_?)『ロボットを雇います』
『ロボットが居る、お前は首だ』

今の日本が問題を解決できず、お手上げなのは、楽なことを考えて生きてる人間ばかりだからだ。自然相手でも歯が立たないのだ。

(1)大雑把な計算でも工事は遅れ人は足りない
仕事量を米国流にバクッと捉えると、工事費は労賃と材料費が半々の仕事と考えるとよい。
(どんな業種でも、その代表的な(公開)会社のバランスシートを調べれば、原価に占める人件費比率がわかる。これは製造かサービスか、また業種によって大きく変わる。)
作業員の年収500万円として、材料費が同額、その取り纏め管理費・福利厚生費・粗利が全体の25%なら合計は1333万円。1月分の人件費は42万円。丸めて40万円。

大震災などでは、復興作業には、まずは発注者の人数だ;自治体の工事費の計算をしてみよう。
公務員1人が仮りに毎月1億円の案件を発注・監督・処理できるとしても、5年で19兆円の予算は3000人の公務員でも5年の仕事量

予算の半額が作業員の労賃になるとして、1人の公務員の発注で作業人員は100人分が必要な仕事量なのだ。3千かける100人=30万人。工事が遅れているのは当然だ

ゴミを除去は終ったようだが、全体のプランは県別での合意はあるのか。計算は難しくないが、総合プランは政治の問題である。

天候によっては土木は中止になったりするから、これもこすとアップ要因だ。 問題は、作業によってスピードが違うから、もう少し正確な人数を出そうとすれば、そこばかりは大工の棟梁や、ゼネコンの見積もり作業をやっている5年以上の経験者のプロに聞くしかない。

そんな人数の公務員も作業員も日本にはいない。200万人といわれるフリーターやの15%くらいを集めるか40%といわれる非正規社員の1部を加えて、身体を鍛えて乗り切れるだろうか。『あまちゃん』は感動的なテレビだったが、人間の頭数が足りないから、復興は余程長引くだろうと思いながら見た。


(2) 日本には人が足りないから非常時はお手上げか

5年間で19兆円の予算を消化できず、国の行政は被災地に関係のない場所の公共事業などにも、予算をまわしたと非難されていた。しかし、国民の数が足りないのに、外国人を入れないのも同じ日本人だから、どうにも仕方がないだろう。そう思うと、東北の人たちがどう頑張れるのかを考えるしかない。


建設業では就業者が50万人不足のおそれといわれるが、人口がピークの1997~8年よりは2~3割下がって100万人以上足りない。2.5兆円分以上ののGDP相当であろう。
これから全国の山が陥没や土砂崩れなどでの補修に追いつかないと予測される。ただ季節労働者を入れるというよりは、現地で日本語も教え、決まったルーティーンで育て、海外工事要員としても訓練すれば、ウインウインだろうと思う。

丁寧すぎて必要な人数が集まらない社会(非常時対策をもつ)
東北震災では各地から志願した公務員がご苦労している報道をみた。平時と同じ丁寧さで1軒ずつ意見を聞いてまわっては、復旧などの
非常時には時間が掛かりすぎる
派遣された応援公務員は、求められた通りに仕事をするしかないのだろうか。


米国なら公聴会を開いて《来ないと損をするかもしれません》と通知して、《基本のルールを皆の意見も聞き3~5くらいの条件に絞る》。各人の都合に合わせていは非常事態は乗り切れないのだ。
そこで図面を作ったらそれを郵送して、ご意見あれば2週間以内に申し出ることと伝える。ここを相手の都合で1軒ずつアポをとり、廻って歩いたら半年でスタートする仕事が3倍かかってしまう。

若者はチェーン店でバイトをするより土木工事を
チェーン店で非正規社員になりピザを焼くのも良いが、何が身につくのだろう。1人1ヶ月肉体労働をしてバイトの1年分稼ぎ、あとは勉強に集中できないか。土木工事で監督の助手にでもしてもらえれば、職種によっての作業手順・優先順位、それに手順を変えるとコストが変わることが学べる。
作業スピードで全体のコストも分かれば、あらゆる産業で将来役立つと思う。

2~3段の階段1つを作るのでも図面を書いたり、作業手順を書いてみると、一編に仕事の全体が分かる気がした。日曜大工の仕事だが、米国では原価計算のマニュアルが売られている。

これは余談だが、様々な境遇の人達に知り合え、作業で学ぶこともある。あとは日本中の誰ともコミュニケーションが出来るようになる。米国の現場での話しだが、クレーン作業を眺めていると『危ないから離れろ!』と怒鳴られた。腹をたてず必ずなぜだと聞くことだ。『機械モノは吊りフックの中心に重心がない場合が多く、地面から離れる瞬間に、ブーンと振れて人間などはぺしゃんこになる。』と教えてくれた。つまりクレーンのブームの届かぬところまで離れるということ。(工作機械や建機にはモーターやエンジンなど非常に重いものが片側に取りつけてある。)

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