2013年7月25日木曜日

13709平時と非常時をわけてルールを考える(民営化と自治体間での競争の前に) [041]

国や自治体の仕事は民営と逆で競争をさける。ただ税金を企業に株式投資しても民営化とは言えないのはこのためであろう。同じ仕事なら民営化(特殊法人ではない)して競争するほうが安上がりなのは、企業は競争のなかで毎日スピードの改善を強いられるから、顧客の動きにあわせ日々の仕事(例えば価格など)を調整をせざるをえない。
1つの戦略・戦術でえられた結果のデータを週や月ごとに分析し、対応策をかえ行動に反映させる。年金のような決まった作業は、民営化し数社に分けて競争させればよい。

(1)外国人が住む環境・条件の整備

シカゴ郊外でもビジネスマンの勉強会をやってきた。駐在員はいかに売るかに専念し、《人間として何が重要か》を先送りしてきた反省もあり、非日常的な意見交換会でもある。米国の郊外の良さは、仕事の後ゴルフや子供のスポーツの応援ができる通勤距離(時間)だという。これは先述したとおり高地開発で日本でも十分可能である。
違いは、異業種の人たちが意見交換する場ができやすい点ではないか。国政でも政党を幾つ作って一品政党に細分化しても、法案にならないものは実行されないからだ。   

 競争が好ましいものは自治体で
外国人を正式に増やすと、縦割りの省庁だと相互の調整がむずかしい。前述したが2、3の省にまたがる問題(外国人留学生の犯罪など)は、党派でわれて国会で解決できない議題は、進取の気性に富む自治体がまず取り組むほうが早いだろう。

例えば無医村が外国人医師を雇う場合、外国人、就労、医者という3つの省庁の要素を含んでいる。過疎に移行しつつある自治体は、アジアや米国から医者をみつけてくる必要もあるし、医師の多い県が過疎村のやることに反対する理由もない。その自治体にとっては生き残りがかかった切実な自衛手段なのだ。かつて農村が花嫁をフィリピンに求めたのと同じことである。


中央では複雑すぎる課題は、自治体がルール(条例)をつくり特区内での例外を認めて、採用する自治体数が増えたら国法として纏めればよい。党派で争わず地域での自由をということである。


労働力として外国人を使うには、外国人の能力を公平に査定するルールが必要である。それが雇用上の給与査定ほかの差別化を伴うものでも、努力した人が報いられる合理性があれば納得がいく。その前に語学や基礎知識、マナーを教えるサービスも必要だ。そういう特別法が求められている。外国人の希望や苦情も聞き参加意識をもたせるべきである。


国が差別禁止法で監視し補完すればよい。いたる所でミスマッチが生じ人材不足が予想されるから、海外の人材資源と資本を積極的に活用すべきだ。市町村の価値をいかに高めるかが勝負になる。


企業は利益、自治体は雇用(納税)と郷土愛
グローバル時代には競争原理を導入し自治体を強化しないと財政がもたない。自治体を強化するには、企業の管理職が自らがよき隣人・住人・市民になり、土地と人を愛するように努力することが求められる。家族全員が住民になってくれれば住民税を安くするなどの動機付けが必要だろう。不在地主のような大企業は、その辺でも変わる必要がある。

(A)平時と非常時とは別なルールが求められる
戦争になると帰化人は忠誠心がないと極論する人もいるが、平時の考えで非常時を語る人も多く、男女差が感じられる。平時は職の安定があっての話だし、非常時はサバイバルである。永住者や帰化人が非常時に安心できるためには、忠誠心を要求すべきである。それが自治体での平時の差別をしない条件でもある。国で差別禁止法が創れないなら、自治体で非常時に差別しない条件をルールで規定すべきではないかと思う。

人権保障は国防と治安維持ができることを条件とし、忠誠心のない外国人は適用除外でもよいと私は思う。領土紛争のある国の外国人は治安上、日本人の安心のためには差別すべきである。地震に限らず災害が多い国だから、自治体内での行政手続を、非常時と平時とに分けてある程度は統一しておけば、支援にも行きやすいし、移住もしやすい。

学校でもスポーツクラブでも参加者はルールを守るのが前提だが、日本ではそこが蔑ろにされていないか。母国よりは日本の方が良ければ愛着は生まれるから、自信をもとう。転勤による移住者と定住者の調整の問題は、外国人も含めルールの明確化だけでなく、地域活動やボランティアに積極的でない人や余力のない人(低収入者も含め)など、例外への寛容さそれを黙って救済する有徳の士の存在も欠かせない。(注10)

(B)外人観光客は歓迎だが、住むのはお断り? 
観光収入が自治体の活性化にも役立つからと、各地でマスコットを作ってPRしている。しかし、短期滞在で気に入ったから、住んでみたいという人はお断りというのでは、貴方のお金は欲しいが、本人は帰ってくださいというのと同じだ。

ルールを守るという条件つきで、国民だけでなく外国人も差別せず受けいれる。違反者がいても国対国の政治問題にせず、個人と自治体の問題として参加と説得をする。出身地の文化をもっていることは当然として、住む間は土地への忠誠心を要求する。
〈こういうルールで運営していますから守ってください。税金を納め、ローカル・ルールを守るのが私たちの求める忠誠心です〉明言したらよい個人への忠誠でなく地域のルールへの忠誠を求めるのが法治である。日本人外国人を問わず転入してくる人の統治、管理、友好、交流について経験豊富な人材の育成が求められる。

面倒でも最初が肝心だから、外国人が住む町村の役所では英語と日本語による賃貸契約を結ばせ、月の定例日《ウエルカムデー》を作り、そこでその町に住む心がけとルールを説明しガイドブックを読ませ、確かに読んだという署名をしてもらう。

嫌がらせや暴力団対策法への住民協力や武道の奨励も欠かせない。外国人は(高学歴で)5年間納税し犯罪歴がなければ永住権を与えるとか、市民権を与えるというインセンチブ・プランも必要だ。治安の良い風土を生かし、アジアで最も安心な国と環境という利点を強調すると良い。

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