2014年5月29日木曜日

14101 2030年に30億倍になる情報の山をどうするか(1)

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2030年に30億倍になる情報の山をどうする(1)


本当に人類の知識が17年には7年ごとに倍増し、2030年には72日間で倍増する仮説を使うなら、2の5乗で増えることになる。2017年には倍増なら24年で4倍、31年16倍。そこからは1年で2の5乗になると、2032年末43億倍、ですか。
データの入力だけでもとても付いてゆけなくなるし、維持する電気量も払えなくなる。

人口は70億人が90億人でピークアウトするなら、その1割にも満たない先進情報族に偏って利用され、残りの9割の人口は、それに従属した生活をするのだろうか。
それともこの1割が使い切れない無駄な情報が貯まり、これをゴミと呼べば、情報との仕分けが間に合わずゴミの山に衰退するか。今にもまして優先順位と、方向ずけが重要になる。


保管するディスクの寿命

各人がディスクに保管している情報も、4年もすれば劣化し始めるから、定期的に移し変えないと、大事な情報が部分的に劣化したり、消えてしまうかもしれない。いまスマホに全部を入れているから安心だという人は、少し考えなおした方がよいかも知れないのだ。
同時に、今まで絶対に消去してはならないと言われたデータも、これからはキチンと規準を決めて排除しないと、会社はゴミ情報の管理費で経費倒れになるかもしれないということになる。

ということは、税法などで7年償却などという法規を作っても、その前にデータを更新する費用が気付かぬ所で発生している。まさに食べすぎで肥満になった体形と同じである。

今まではデータの収集と分析に頭を使ってきたが、これからはゴミ処理同様に、不要なデータを消す作業が重要になるから、その意味でも都会に集中してすべての作業をする必要はなくなるばかりか、こういうマイナス費用を見込んだ保管コストも予算化する必要が生じる。私企業ばかりか、政府や自治体なども更にその面での検討が必要になる。

人は何を創るかで判断されるといわれてきたが、それより何を捨てるかで、判断されるようになるのは時間の問題かもしれない。人は何を知っているか、覚えているかは重要でなくなるだろうと述べたが、逆になるかもしれない。ディジタル化で印刷業の先行きはあまり良くないというが、その内に、やはり印刷物が重要になるかもしれない。
情報は電気をつかって動くスマホやパソコンで出し入れするから、、電気の供給が止められない。

ゴミと欲しい情報の識別ツール

とに角情報量が無制限に増えて、中にウソ情報も混じっているから、大きな河の上流で汚染物を投げ込めば、下流ではそれに汚染される水量は膨大に広がる。つまりは偽造・捏造データを許せばそのデータで汚染されるデータの排除費用は莫大になる。

結局汚染元から次々と排除するソフトの開発も必要になるに違いない。情報のQCである。特定の発信者は自動的に削除されるような加工ができるものも必要になる。
有用データの中から素早く絞り込みたいのだが、すでに取捨選択がうまく機能していない。英語と日本語の翻訳のプロセスで、脱落するものや間違って混入するものもあるのだろうが、早く絞ることが求められている。

ビッグデーターの時代とかいわれ、これからの宝の山と考えられているが、これは政府や巨大企業、投資銀行などには良いかもしれないが、貴方の生涯の伴侶を選ぶのには、殆ど役立たないに違いない。昔の西部劇の保安官ではないが、人が不足すると懸賞金つきで民間人が犯人を捜してくる時代に戻るかも知れないから、やはり時間との競争は残るだろう。


保管料の掛からないモノやデータはない


すこし話しが跳ぶが、韓国人が返還しない仏像が対馬では反韓の感情を芽生えさせている。この由来は「朝鮮半島では統一新羅-高麗時代(7~14世紀)に数多くの仏像が制作されたが、14世紀末に成立した李氏朝鮮は儒教を国教としたため各地で仏像破壊が起きた。惨状を見かねた日本人が廃棄された仏像を持ち帰ったと伝えられる」と(ウイキディペディア)

事実関係は知らぬが、600年前から保管されてきたものであれば、例え韓国人の所有者があり、その子孫だったと証明できたとしても、保管料を600年分請求すべきである。金銭しかわからない卑しい人たちには、相手が驚くような金銭的な痛みをあたえ続ける必要がある。キチンと法治国家としてものを進めてはどうか。

情報を捨てる費用の方が大きくなる

少し詳しい技術者に尋ねたところ、いまクラウドに溜め込んでいるデータ(情報)は、取り出すだけで大変になり、まして何を捨てるか保存するかを決めないと、膨大な情報管理費用がかかることは間違いないと。この人はフロッピーディスクの大手メーカーにいたから、信頼度はあるだろう。ふた昔前に2テラバイトのメモリーを持つサーバーは500万円したが、今や2万円位になっていると。

過去のデータをどういう方法で蓄積したかによるが、最新のソフトではダウンロードできないから、入力したときの機器を使う必要があるかも知れないと言う。それにも大変な時間がかかり、例えば1週間かかるということ。つまりは、直ぐに出して使える状態にはなっていない。ということは、情報というゴミ処理が大きなビジネスになる。リサイクルの都市資源のようだが。

いま巨大なサーバーを持っている会社は米国には3社ばかりあるようだが、膨大な情報やデータを自動的に移動したり、その中でどれを捨てるかを判断するのは大変な仕事になる。
説明する余白がないので、あとは次項以降で触れたい。

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