14121
国の争いは、民営化で細分化し、競争環境をつくろう
(学びとそれが役立つ新事業の世界)(3)
(学びとそれが役立つ新事業の世界)(3)
14010でサイエンス(科学)>テクノロジー(技術)>エンジニアリング(工学)>テクニック(匠・技能)が、いわゆる理系の学問の世界なら、ビジネス社会では、コンセプト>機能>性能>部分仕上げ精度という順序で形にできるだろうと述べた。
米国が誇るのはサイエンスとテクノロジーだが、日本はテクノロジーとエンジニアリングが有望と。日本でも著名なサイエンティストがいるが、多くは米国での研究経験をもっておられるのは、米国に特有な魔法のランプがあるからだ。それは社会の仕切り壁の少ない思考の自由と仕組みである。
開発リスクの低減のために
新機能の部分で日本の総合技術力は、これから大いに伸びるだろうが、特に水の利用、海洋資源の利用、養殖、麹、バイオ、グリーンハウスなどに発展の期待がたかい。宇宙は天候など環境にも関連するようだが。
いわゆる理系だけでなく、マーケッティングや情報、ソフト開発、管理部門、製作部門でも、政策と呼ぶ前の段階でサイエンスと呼べるような、試行錯誤つきな選択手法があっても良いし、その面で人工臓器をふくむバイオまで広範なモノ作りが期待されるが、臓器の製作には倫理面での歯止めがあったほうがよい。
開発の仕組みでのリスク分散でも学ぶ部分が多い。例えば新薬の投与する際は、患者とその保護者を呼び、『試行錯誤にはリスクが付きもので、これを覚悟で長生きできる可能性に賭けますか』という文書に署名する患者には、効果が限定的な新薬がテスト投与できる仕組みがあるからだ。
訴訟による巨額の賠償を払うリスクを排除したり軽減して、開発コストを下げ、相手が承知してリスクに賭ける社会を創っている。言い換えれば、自分と限られたDNAなどの組み合わせをもつグループだけに効くかもしれない新薬を、試せるチャンスを自分の命を賭けて得ている。1000人に試して500人に効く薬よりは、少人数で的を絞ればコストも下がり可能性が開ける。
競争の限界と国家間紛争の防止策
ユーラシア大陸で、ウクライナのグループ所属を巡って紛争がある。エネルギー資源のあるなしや、宗教、生活習慣の違いで仲よくできないグループが出来る。1億年前の恐竜のすみかで、エネルギー産地が決まり、現在の人類の紛争が起きるのは、人間の進化が未完成だからであろう。
そこで賢い神仏はこれを細分化して、企業間の競争という形にし紛争を分散し進化させてくれたと思う。国家間の紛争は、それを解決し法的に強制できるメカニズムがない。つまりは国際間の紛争解決になることは、なるべく細分化・民営化するしか、今のところ解決策が無いだろう。
中央で全体から吸い上げ全体のために使いたい”国”という組織は、それに抵抗する。守って欲しい時は国単位でといい外国まであてにしながら、普段の生活は、それと対立する国の方が良いという身勝手なグループが国の内外にいるから、人間は複雑な生き物である。
長年日米の貿易競争の間に身をおいてこの押し合いを眺め、なんとかその制度的な協調が出来ないものかと願っている。だが足元からは、人の顔を眺めながら、叩かれなければそれを良いことに、何でも盗みやコピーをする人達があるのも知っている。ハッカーもその変形である。
財物の輸出入ではなく、コピーしにくい取引形態を開発することも、日米の協力で欠かせない。もう1つはアセアン・TPPなど契約関係(社会)を徹底し、法治と罰則を強化することだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿