2014年8月2日土曜日

14120 サービス産業の改善策(2)

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サービス産業の改善策(2)

サービス産業の中には金融や保険など機能も明確で、かなりのリスクを伴うものと、労働集約的なリサイクル、看護、介護、食堂などもある。どこを変えれば生産性が上がるのか考えたい。

中小企業のためにもビジネスのインフラを改善する

社内外に無料のデータがふんだんにあれば、データに基づいた考えで動くようになる。
最近の経産省のレポート/データが、マーケッティングの観点での考察がありこれを基に考えたい。
 『日本の魅力を生かした新たな価値創造産業の創出に向けて』 
 http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/shojo/pdf/001_04_01.pdf
 『サービス産業の高付加価値化・生産性向上について』
  http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/shoujo/service_koufukakachi/pdf/001_04_00.pdf

このレポートにあるBPO(ビジネス・プロセス外注)やITOを使わないのは、業界のプロセスの平準化が遅れているからだろう。つまりは、ソフト会社が儲けすぎているか、『うちと商売するなら、このフォームで』と受発注の注文書の書式が顧客で異なり、大手が自社の都合で書式の形を決めるため市販のソフトが使えずやたらに書類の数が多い
単価を上げているので、サービス業は人海戦術だ、頭より体だ、残業だという古い考えが、いまだにまん延している。米国のように現金をおかない会社では、小切手管理だけで、警備コストも減る。フォームがパソコンで電子化できれば事務が平準化できる。

それは運送業でいえば、道路の渋滞ばかりか、道路標識や駅内でのサインが不十分で分かりにくいなど、遅れているいる。東京1極になりすぎているから、防災対策にも首都圏をバイパスできる新幹線や物流のルートが求められているのではないか。

ブレーンと労働を分けた産業;フランチャイズ店

1番ハッキリして分かりやすいのは、ファースト・フードのチェーン店であろう。規模も大きいが、チェーンの元締めはブレーンの塊で、仕入れ、流通、人事、場所の選択、資金繰りなどがある。だが、それぞれの店は、店長いがいは時間給の労働者で務まる労働そのものである。コーヒー店、コンビニ、ネットカフェなどに加え、これからも多種のサービスが出てくるだろう。

50代の後半になると退職を迫られる国では、料理の上手な夫人達はレストランを始めて、子供が巣立ったあとは、家庭で食べなくなった分のエネルギーとノウハウを、有料で他人にも提供している。1人分を作るより5人分か10人分かを作った方が、仕入れも安くなり、省エネになるが、食べるほうは料理をするほどは頭を使わないともいうから、どうだろうか。

機器・機械類のサービス

最近特に目立つのは、小型建機などのレンタル業で働く従業員のレベルアップの必要性である。物を知らないばかりか、まともなトレーニングを受けていないため、補修部品として何を購入したらよいか分からず、価格だけは安いものを買いたいという人が多い。ものの中味は知らないから、そちらで時間が掛かってしまい、本人や売るがわの人件費のほうが、とっくに粗利を追い越している。

部品には必ず部品番号が付けられていて、それが壊れたり磨耗した時には、どこに行けば買えるかがわかる。いや、その筈である。これは情報の場合は、透明度を高めるとかの目的があるが、機器の場合は、製品寿命を延ばし、稼働率をあげるためには不可欠な仕事で、そのためには追跡可能性(トレーサビリティー)を高めて維持する必要性がある。

メーカーでは保障期間を設けていて、納入後6ヶ月間は無償取替えする重要部品と、磨耗して取り替えるべき有償取替え部品がある。だがIT産業のパソコンなどは、これは不良品が混じってしまったなと分かっても、自動車産業のような命には問題ないから、メーカはリコールをしないで、クレームしてきたユーザにのみ無償提供したりしている。

それは模造品が増えて、日本品のメーカー名まで全くコピーした製品が増えているためもあり、誰が悪いのか分からない、いわば"悪貨が良貨を駆逐する”状態になりつつある。いまのところ米国市場だけの現象かも知れぬが、脱法ドラグで騒ぎ始めた日本でも対策が求められるだろう。
こういう部分の人材が不足し始めていることは間違いない。

夜行無人トラック道路網はできないか

無人自動走行車ができれば、米国でしか運転しない人達も、日本でも運転できると述べたが、少し景気が活況になると、運転手が足りないという問題が起きている。

『自動走行車で世の中は変わるか[58]』でも昨年に述べたが、いっそのこと、無人自動車道路網を全国に作ってはどうだろう。夜間専用の自動走行車で配達用のトラックは無人にするのだ。
どうせ休耕地が多数あるなら、現在の高速道路のわきに夜間専用道路を、混みあう区間だけでもつくりスピードを上げて走らせれば、渋滞での人件費の無駄とイライラが減る。そういうトラックなら、米国やカナダ、ロシアのような大国では、運転は荷物が着いた後の小分けの配達だけですむから、居眠り運転や自己保険もかなり減額になりそうに思う。







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