2013年8月17日土曜日

13807真夏の夜の夢[53]


アメリカの元軍人オリバー・ストーン映画監督が来日し、日本は『中国に謝罪し、米国との軍事同盟をやめるべきだ』と主張する。この人、保守に対する修正主義の批判者の立場だ。スポンサーでも現われて、中韓向にうける反米映画でもつくるのだろう。ハンター達は機敏であることよ。

『沖縄に基地は要らない』という。監督の立場なら2択の一つの流れに注目すれば済むのだろう。だが領土紛争国の国防を考えた時、相手国の傘というものが、ありうるのだろうか。
中国国内があれほど無秩序で、早いもの勝ちの場合、周辺国はそのために一部を分担する部品屋にさせられるのではないか。もう既に、そうなっている部分も多いが。

中国は49年中華人民共和国が始って以来、台湾に押し出した中華民国を、2つの中国論を否定し、1つの中国で押し通し、国連からも追い出した。
日本が謝罪することがあるとしたら、49年まで大陸にいた中華民国にであり、本土にある国ではなかろう。日本に米軍基地がなくなれば、それで一番利益をえるのは本土中国だ。その内マラッカ海峡まで水路を抑えられると思うと、アジアのエネルギールートが気がかりになる。

ストーンが言わずとも、確かに米国ではガンコントロールが緩み、犯罪は減らない。麻薬の問題は残っているし、その上貧富の差も拡大し、1%の富裕層が40%の金融資産を保有するという。
自由と民主主義の国という理想と実体は、かなりズレが生じているのは確かである。だが、これらは米国の国内問題で、領土問題であらそう国はない。

病気で死んだ豚の処分が面倒だからと3千頭(1万頭ともいう)も、ミシシッピー河に流された話しも聞かないし、新幹線が脱線したら、検査官の来ないうちに埋めてしまおうという発想の自治体の親分もいない。農民がリンゴを満載したリヤカーでひっくり返ったら、大勢の住民がでてきて、血を流す農民をよそ目に、リンゴだけを持ち去るというような話しもない。



銀行の融資先は25%も不良債権だといわれた中国だが、今度はシャドーバンキングとかで、町村の党のボスが地上げ屋になり、農地使用権を1軒200万円で村ごと纏め買いし、15倍以上の金額で売る。党の中央への金の吸い上げ機構で個人が大儲けという話も米国にはない。農民のストは各地で年間20万件とか、そのつけで、『謝罪を』と悪者にされるたびに投石に会う日本の商店も迷惑である。

08年リーマンショックでは、返済能力のない消
費者への融資でバブルが崩壊したが、その数倍のスケールのバブルらしい。どう押さえ込めるのか、世界の経済界はかたずを呑んで注目している。

つまりは、国の構造が上から下まで詐欺や窃盗が横行し止められない国がよいか、国外では軍が強引な動きをするが、透明度が高く、表現の自由と法治がある国の方が安心できるか。不幸にも最大取引先が前者であるなら、どうするのか。

こんな状態の米中の間で、周辺国はどうするのだろうか。タカリと抗日の南と違い北は、中国への従属関係から独立する抑止力をもったという見かたもできる。だとすれば彼らはどこと組むのだろうか。少なくとも何十年も憎悪を教え、捏造の歴史を主張する領土紛争国である南が、北と一体化するよりは、自立心をもった国をめざすという点では、中韓以外ならどこと組んでも今よりましか。大男たちの間で寝苦しい、半島のことは忘れたい真夏の夜である

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