2014年1月24日金曜日

14050 人の心を動かせるかどうか (ペーパーの限界)


14050

人の心を動かせるかどうか
(ペーパーの限界)

What works clearinghouse(WWC)という模範検定センターがネットにある。英語、算数、理科などの問題が並んでいて、英語で答えるもの。(Http;//ies.ed.gov/ncee/wwc/contactus.aspx)
メリットは、トップクラスは別として、平均点が50~60点くらいの生徒が、16点くらいアップすると、上位3分の1の範囲内に入る。
もうひとつは紙でのテストではなく、実社会で人が動かせるかどうか、賛同を得られるかどうかで殆どのビジネスは勝負が決まる。それについて考えてみよう。

体験の重要さ

大学でも企業でも採用されなくては始らないが、その他に何が重要かを述べたい。ペーパーテストは無視できないが、通常は一定の知的レベルに達しているか否かのテストに過ぎない。

前述したが、東電の原発の突然の津波被害での例をあげれば、通常の建設土木の大手がタッチしない部分で、どういう専門企業の人材が、非常時になおせるか判らないと、発注を受けた大手から順に探していては間に合わない

現場の総責任者が、直接そういう人達に電話して話しが出来ないと、修理できる人に依頼が届かないのだ。今の日本では細分化と階層が進んでしまい、それぞれのもつ機能が充分でないのだ。昔の話だが、米国の専門企業はせいぜい2~3千人までの規模で、そこから技術を買いライセンス契約をしていた総合メーカーの規模はその10~30倍だった。数百人から2~3千人の会社がオリジナルの技術をもっているのだ。

緊急時に役立つ技能は、いわゆるゼネコンの2ランクくらい規模が小さいと思ってよい。
緊急時に役立つ人は、正直に自分のやれることとやれないことを知っている。その上、どこの会社、誰がやれるかを知っている。困ったときには本音がでるが、そこでどう判断し、どう動くかということである。そのような知識と判断力が求められているなら、ただバイトをやって飲み代を稼いでいては勿体ないチャンスを失っているのだ。

大事なことは、やっている仕事がどの位の平均スピードで行われているか、又は労賃の何倍が売上げに繫がっているかをわかる様な仕事を経験するのだ。ハンバーガーを焼いていても、自分は1日何枚焼いて、それは売上げではいくらか。その自分の労賃が売上げの何パーセントになっているかを考えながら仕事をした方が、将来の役に立つ。
イノベーションというと画期的でないといけないという訳でなく、スピードを上げるにはどうするか、空き時間はなにをするか、売上げに繫がらない仕事は空き時間にできないか、そう考えることも大事で、どんな組織でも共通する経営そのものである。

最後には何が重要か


たいていは、ペーパーテストでは分からない分野、例えばどうしても取りたかった注文を逃がした時、最悪の事態に落ち込んだとき、どういう態度で何を考え、何をするかも知りたいだろう。

人は本当に困ったときに、何と言えるのか、何をお願い出来るのか、それに真心がこもっているか。人の心に迫る人とそうでない人がいる。上の表の熱意・執念・好奇心のある人は勇気があると言いかえても良いかも知れない
上に述べたすべてを揃えている人は少ないが、ペーパーテストで試す能力もレベルを上げる面では間違いなく大事であるが、それで測れない力で、世の中の多くの仕事が廻っている。

更に言えばすでに【009】で述べたが、やはりその人間の最後は信頼度である。
お互いに困った事態にある時に、どこまで相手のことが考えられるか、これは人の質を示していると思う。私の独断かも知れぬが、詐(だまし)を学ぶ社会とそれを犯罪とする社会のちがいは自由社会では大きいと思う。

あの世の先は誰も考えない?

流通業・運送業・小売業などで多少の違いはあるにせよ、基本は競争に勝てる人材を求めている。日本企業の場合は、それが、今現在の競争か、10年先か、20年先かくらいが精一杯で、会社の規模が大きくても2、30年先を考える部長は希である。自分があと10年で定年なのだから。

そこで、面接試験をやって、ペーパーテストよりは米国だとエッセイにより、考えを述べさせてどれほど斬新な考えの持ち主かを測定する。そこでモノをいうのは、本人の体験である。バイトで金を稼いで何に使ったか、そこでどういう体験をしてどう考えたか。
サービス業なら、仕事の改善点を見つけたか、それでそのアイディアを上司に提案したのか。こういうことで、貴方のチャレンジ精神や忍耐力がうかがえる。

好奇心は「面白いと思う癖」があることだと思うが、何でもやってみると思ったより難しいとわかる。それでも、やった人ならそこから面白さを感じて、色々考えて工夫を続けるから、別なと面白さが分かってくる。面白い分野が、自分の得意な分野への道を拓いてくれる。

この続きは2~3章あとで触れたい。



  


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