2014年4月11日金曜日

14085 ネイチャー誌によれば53件中47件は再現できなかった      シカゴ太郎


14085
                                                   4月12日、2014


STAP細胞論文と解決策

ネイチャー誌によれば53件中47件は再現できなかった
                          シカゴ太郎
レポートの適切な手続き                

米国のある識者の指摘では、ネイチャーの記事では(プロセス・記録ではないが)『53件のうち47のケースでは再現できなかったとの報告がある』というなら、日本だけが余りにも真面目すぎないかと感じた。(Result: 47 of the 53 could not be replicated. He described his findings in a commentary piece published on Wednesday in the journal Nature. http://www.reuters.com/article/2012/03/28/us-science-cancer-idUSBRE82R12P20120328

理化学研究所の調査結果の3月31日発表は、科学的に適切な記録、記載の仕方についての不適切な部分を指摘するものが主であった。言わんとする内容は妥当であろうが、調査委員会が審判を下すというプロセスとその厳しさには、驚かされた。


極論をいえばだが、体裁・記載方法がまったく非常識なものは、もし中味の実験が正しく大発見であっても、(そういう事があるとするならだが)論文の受付や審査を受けられないとするかどうか。

他方では、科学者が失望しないような仕組みの改善という部分でどうするか。"捏造””偽造”という表現はしたくないのではないか。しかし、せめて出典引用だけあって欲しかった。その中間に論文作成の指導サービスや英語への翻訳代行サービス(守秘義務つき準公務員)が必要かも知れぬ。https://www.youtube.com/watch?v=ZxnVc3_mHLU)


4月1日(現地時間)香港での成功のニュース

皮肉なことに、香港から《エイプリルフールではありません。手法は同じで、使った化学物を変えたら似たような結果が得られた》という発表があったようだ。私は香港の成果も確かなものかは知らないので、早まった素人意見を述べている。http://rocketnews24.com/2014/04/03/428905/

他を貶める意図や損害を発生させると知りながらではなければ、善意のミスは許す米国という国に住んでおり、日本も出来るだけミスを許す国であって欲しいと常々願っているからである。正確性を求められる科学の世界は別なのだろうが、あれだけ叩かれるならと、慎重になりすぎないか。しかし現実には少々間違っていても、早い者勝ちの世界にいるのだから。

フリーエージェント制やサポートのための制度ができないか

と同時に、日本の研究発表の制度は改善できないかと感じた。というのは、才能を持つ人が日本だけでなくアジア中から集まってくる環境になれば、日本でのイノベーションは増え、その果実としての科学進歩に更に貢献ができる国になるからである。

何を言いたいかといえば、科学者に対するサポート制度を充実させて、要求される実験の1部を請け負う助手制度や、必要な類似発表を第3者の目で調査して比較を記述するのが得意な人材に任せうる予算を増やすことで改良できるのではないか。他の科学者やノーベル賞受賞者が日本の研究者は雑事に忙殺されると指摘していることもあるが。

更にもう1ついえば肝心の中味の実証・評価が足りなくないか。すでに他国が彼女の報告に基づいて、違った物質などで開発をしているなら、日本も負けないで欲しいと思う。
本人が別会社を設立することで、薬事会社などの投資家やスポンサーが応募できるようにすることも支援すべきであろう。若し中味が本物だったら、たたいて潰して、一番得をするのは香港人かと考えると、ビジネスマンなら誰でも複雑な心境になるのではと感じる

野球のフリーエージェント制かクラウドファンディングのように、過去の雇用契約がどういうものか知らないが、必要ならば契約料を幾らか払い、移転できる制度があれば、本人も再起を賭けられるのではないか。小保方さんも1流を目指して頑張って欲しいと思う。ベンチャーとして夢を追いかけるのだ。職を理研で続けるよりは、自分の研究を立証して見せる方を選ぶという点で、明確な目標を持つ方が、多くの投資家は納得できるのだ。


メディア人も、名選手の声援のようにはゆかぬだろうが、彼女の感情を尋ねて一喜一憂せず、試行錯誤がつきものの開発競争を応援する姿勢での報道を期待したいと思う。

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