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優れた独創性ある人材の選別例
イジメを禁じる国としては差別を禁じる環境になれば、個々の自立のためには、他に抜きん出る何かを身につけなければならない(13066と比べて考えて頂きたい)。個々の差別化である。特殊な分野の現象かといえば、そうでもないと思われる動きがある。それは、紙情報を作る大卒はどこにも居るが、役立つ仕事ができないという懸念が広がっていること。
これはゲームを造るベンチャー企業のようなソフト会社の例だが、どうも日米、いや先進国には共通して言える部分が大きいように思うから紹介しておきたい。
平均的に優れた人か、創造性ある人材か?
大卒の平均以上の成績の人たちを雇用しているが、100人中80人の、その他大勢では皆が喜ぶような個性的、創造的なゲームはできないというクラック社の話だ。大体SAT(全米テスト)の成績が平均以上ということは、人が既に考えた分野の問題をいかに広く学んで解けるかという試験だから、その成績が良いということは、既存の会社の業務を行なうには問題はないはずだ。
しかし、こういう社員が80%いれば、会社はうまくまかなえてゆくのかという問題である。人と同じことを学んできた人達に、それ以外の個性的なことを要求すること自体が矛盾しているのではないか。どんな部分で不満があるかといえば、下世話ないいかただが、機転がきかない。世間の常識がない。何かといえば、紙で計画を書かせれば、ネットで調べるのか、そこそこの文書にまとめるが、では起こりそうな問題点はなにか、やってみてくれというと、実行できない。
そんな人材を大量生産しても、競争社会では勝てないという点が問題なのだ。
米国では軍人経験者にも多いが、メカや電気の修理サービスの経験者が必要なのだ。しかしもの造りが強調されるが、工場が海外に増える一方で、国内ではサービスとはいえ修理ができない人が増えれば、折角のよいものも使い捨て商品と一緒にされてしまうのかも筆者が心配する現実である。
見直される高卒
つまり、年に1万ドル(100万円)以上の学費をかけて、皆と同じ事しかできない人をつくる位なら、高卒で18歳から4年働いて、22歳で実際の会社経験が身につけ、4万ドル貯金を持っていた方が、人生として良いスタートといえないかという、投資対効果の話でもある。
確かに22歳で力仕事や小売店の雑務などをバイトで身につけても、バイト先では長く働いてくれる社員と同様な仕事はさせて貰えないとすれば、そんな経験は余り意味がないのかも知れない。
大会社の人事部が困り果てているのは、どうすれば”良い人材”を集められるかである。先述したことだが、職種がどんどんディジタル化で加速して増える中で、なぜこの様なデータが必要なのか、なぜこんな入力プロセスが求められているのかを考える力のない人材である。その上、モノを動かすほうも不得意だとしたら、ただ言われたことをキッチリやっていますのいう従業員でしかない。
要するに何をやるにも、従来のやり方に従うなら、それをよりスピードを上げて正確にやる。そうでなければ、よりよいやり方を創意工夫する。これしかないが、80%以上になった大卒がそれをやる必要があるのかという問題でもある。
求められる20%とは
人事部が欲しいと思う20%とはどんな人材かは、総合職と一般職とでの違いというのではない。そういう人材をスマホのゲームやパズルで実現できないかということをクラック社では考えている。単なるパズルではなく、SATテストを超えた人の潜在能力を測りたい。そこで、脳神経医師、心理学者などが加わって《将来のリーダーかイノベーターか》の潜在能力を測りたい。
そのようなチームに参加する人材は80%の平均的に良い人材ではありえない。なぜなら”良いアイディア”は社員の4分の3は出せるが、アイディアを纏め上げて、実行のための一般調査と開発までに纏め上げるのは20%中の半分、つまりは10%くらいでしかない。それに2年くらいの時間もかかってしまうから、無駄に誰にでも任せるわけには行かない。
そこで、そのチームの人選基準としては;
① 思考のそぞろ歩きできる人、(何かを議論していると、その議題から細部・枝葉にどんどん広がりるような人。似て非なる反対のためにする不都合さがしではない)
② 社会生活での知恵(ストリート・スマート)のある人、
③ 目標思考への雄弁さをもつ人、
④ 潜在学習できる人(類似語も想像する人)
⑤ 担当部分の交渉能力がある人
⑥ 良心的に綿密に言われたことが遂行できる人、
だという。
アルゴリズムかビッグデータか
先述したが、大会社ではソフトの裏にある思考にはアルゴリズムを使った論理的なプログラミングが一般的だ。全米600万人といわれるプログラマーの内から、プログラミングの分からない人間が、どうやれば、これが人材だと判断できるか。が、それはオープン・ソースコードを書いている人材を探すことに繫がるが、これも簡単な話しではない。
1流かそうでないかは、オープンソースコードの評価によるのだと言われるが、フレーズの書き方、シンプルで、エレガントで、文章化できているか、日本の漫画が好きな人たちが多いらしい。
皆がアルゴリズムで合理的、論理的な優先順位の思考で経営がされてゆくとき、それとは別な、大衆の行動予測は確率やビッグデータの影響を多く受けるようになってこの数年はそうした方向に変化しつつあるとドン・ペックはいう(Atlantic誌)。
確率やデータ分析はやはり数学的なものだから、理系か文系かではなく、これからは数学が得意か不得意かで進学ルートが分かれる時代になるということかも知れない。
日本には公文という子供の自習・自学を励励ますシステムがあり、それによれば中学生でも高校レベルまでに達する、つまりは先へ進めるというから、これからの時代にあったものではないかと期待している。インドネシアの親が『大人に成って戦える力をもって欲しいから』という報道が印象的であった。
就職面では大会社でも中小企業でも,英語はグローバル化とプログラミングの必須科目であるから、早く始めた方がよいだろう。むろん各国は自国の言葉は国内での文化と歴史を教え伝えるためには欠かせないが、シンガポールのような変化を遂げた国も念頭におく必要はある。
国や企業が経済活動の中心であれば、競争はなくならないから、隣国のようなネガティブな害を与える内容の教育は置き換えられてゆくだろうと期待している。
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