2013年9月24日火曜日

13911


特色ある国――複数文化の優遇

(1)多神教の寛容さを生かそう

世界の国々が産業振興で競うとき、他国より自己規制の厳しい国を目指すべきである。それが長期では優位に立つ方法であろう。競争になじまないのは、私生活での心の豊かさや満足度、礼儀作法などの分野だろう。

日本の沈下を防ぐには、少子化の現状では外国人の居住者や労働者を増やし、GDPと所得税の収入を増やすしかない。それには、多数派である日本人と少数派である外国人とのバランスを図り、民主国家として最小の差別や規制(ルール)でやっていくための知恵と対策が必要になる。

外国人が分散して住めるためには、日本人が外国人にとって良き隣人になれて、相談にのってあげられる指導や教育できるインストラクターが必要であろう。
警察や消防署は地域住民に集会への参加を求め、法律の遵守を徹底させ、インターネットで容疑者の情報交換をする必要もあるだろう。任意で日本語の習熟度をテストを受け、時間をかけて自治体や村のサービスにも外国人を参加させる。

G7の国々の中で際立った違いがあるとすれば、日本が唯一キリスト教国でない多元価値(相対的)をもつ点である(クリスチャンも5%以上はいるが)。人類がアフリカから世界に分散したDNAルートが科学的根拠があるなら、仲良くできると信じたい。競争と金けだけに走る国でいいとも思わない。
アジアの特色は多神教の国とイスラム圏の国があるが、人口の大多数がイスラム教でも政教分離の国は友好的といえる。隣国と友好的に共生できる哲学をもち、誰もが違和感をもたずに住める差別の少ない多宗教の国を目指すべきである。それこそが八百万(やおよろず)の神の国と私は考える。その意味で理想は「異国人も含めて和をもって貴しとなす」国になれば、世界が一目を置くようになるだろう。

(2)複数文化の共生と強い法治のバランスを進めよう

日本文化の香り豊かな地方は喜ばれるが、同様に外国文化を尊重することは大事である。《おらが町の誇り》を自慢する人は、相手の自慢話にも耳を傾けるべきである。町の祭にアジアの祭を加えるのも一考だろう。《外国人に対して自国の文化を抹消し日本文化に馴染むことだけを要求しないで欲しい》という、多様化を認め寛容さを求める宮城学院女子大学のJ・F・モリス氏の6提言は傾聴に値すhttp://www.mgu.ac.jp/~jfmorris/

見事な養殖真珠をつくるには、貝の中に異質物が入っていなければできないそれを吐き出してしまっては駄目なのだ。ここでいう複数文化とは、具材をすべて鍋に入れ原型をとどめないスープに煮つめたものではないはず。日本文化という味の中でそれぞれがほどよく形と味をとどめている寄せ鍋にたとえればよいだろう。

しかし日本の法律を無視する外国人は本国に送り返す必要がある。納税はしない、日本人と融和しない、故郷のルールを持ち込むというのでは、治外法権者であり、日本に住む理由はない。断固とした法の執行がなければ国が崩壊するのだ。弱者保護を忘れてはいけないが、それを悪用する犯罪者に対しては母国では考えられないような厳しい刑罰があってもよい。共生と分かち合いで少数派の不利をバランスさせるのだ。

標準語として日本語を要求するのはよいとしても、外国の言葉や文化を尊重し、外国人が永住し帰化したくなる風土を作るのが最善の同化政策である。違った文化の人間を受け入れられる許容度、広い心の日本人を作ることが、日本の課題であろう
シカゴで外務省主催の日本語スピーチコンテストで審査員をしたことがある。ある女子中学生は、「私の家では、私が低学年の頃からいろいろな外国人をホームステイさせてきました。両親は《外国人は良い。自分たちと違う文化を持ち込み家族に多様性を与えてくる》といいます」という話をしてくれた。

シカゴ近郊のエルク・グローブ高校は春と夏に、足利工大高校と毎年有志10名ほどを互いの生徒の家にホームステイさせている。たまたま足利の企業との共同出資の会社を創業をした縁で初回にお手伝いし、今年で25年も両校の先生方(ダーネル先生や山口先生)と交流があるが、30代になっても文通を続けている若者もいると聞く。

さらに多くの学校へ輪を広げるための意見交換をしている。シカゴは製造業、物流の中心地、先物取引では有名で、派手さはないが地に足のついた堅実な生活をする人達が多い。(学校交流を希望の方はシカゴ商工会JCCC、シカゴ日米協会もしくはITA社まで)
  • ご自分の考え方を変える前に、何らかの自分の信じる価値があれば強くなれると思いますか。 世の中が変わって欲しければ、自分も変わらなければならないと思いますか。  自分で変わらなければ、他人が自分を変えるまで待ちますか。ご意見はhttp://sksknowledgetosurvive.blogspot.com/sk@itaoffice.comまでお寄せ下さい。)

0 件のコメント:

コメントを投稿