2013年6月13日木曜日

13606グローバル時代は油断ならない時代【021】



13606

グローバル時代は油断ならない時代【021】

ギリシャといえば観光にゆくところくらいに思っていると、その財政が破綻するとEU全体が不況になり、EUへの輸出が大きい中国も減速した。ヨーロッパ共同体(EU)が揺れる。これは隣のご主人の呑み代に口をはさむような話しで簡単ではない。

① 思考停止の起るとき
40年ほどまえ国際政治学で、大衆が思考停止になるのはどういう時かを学んだ。それはドイツでヒットラーが台頭してきて、大衆が盲従していった時期の情報操作についてであった。いわく《A=B》(AはBである)と教え、短期間で《A≠B》(AはBでない)と否定することを繰返すと、その内に人々は考えるのを止めてしまうという。今の日本は?

そのあとに何が起るかだが、問題山積なのに手をうてない状況のなかで、非常に統率のとれた軍隊的な集団、北朝鮮軍のパレードのような1糸乱れぬ1団が現れると、市民から「りりしく頼りになりそうだ」と熱狂的な支持を集め、それが力をえて軍国主義の台頭がおこる。
前後して政治リーダーやオピニオンリーダーへのテロまがいの口封じの行動があり、良識ある人たちが一斉に鳴りをひそめると、その流れにまかせる狂信的な状況が民主的に完成する。シンプル化すれば30年代にドイツや1936年に日本で起ったことだ。

選挙で浮動票が多い時期は流動的で危険
今の日本でもパレード待ちになっていないか?91年の不動産バブルのあと、北方領土、拉致問題、サブプライム、ミサイル脅威、尖閣侵入、竹島、原発事故、再度の尖閣国有化への反発など、前例のすくない問題が頻繁におきたが、解決策がだせず、内閣だけが変わる。状況は流動的で行政も責任はかぶりたくない。こういう時は要注意だと身構えておいた方がよい。

こうした状況が6年も続けば、もう誰が出てきても同じだから、考えないで流れに従うという流動的な状況になる。周辺国から見ればチャンスと見えるだろう。

2大政党も捨てがたいが、今は危機と考え、国民をリードしようという人に期待したい。
領土を2分された韓国とドイツの違いは、明日はわが身としっかり学ぶ必要があるだろう。民主主義の価値の基本である自立の自己責任をわすれ、売上げ優先で他国追随で生きると、国全体は惨めな形になるだろう

でなければ、今の日本のように《とりあえず何でも反対か、保留しておく》現状維持の反応になっている。それに気づいている下部構造はとっくに『自分達の身は自分で守ろう』と動き始めている。どういう考えで何を変えられるか、できるかを考えてみたい。

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